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その後、Aが料理やら色々と運んでいると、ジャミルに呼び出される。
「フラン、今少し大丈夫か?」
『え?あ、はい。大丈夫ですけど……』
ジャミルの横を見れば、緑色の髪をした大柄な男が立っていた。
『えっと……』
「こいつをディアソムニア寮まで送っていってほしい。迷子らしい。
なにせ俺は忙しくてな。手が離せないんだ」
『ディアソムニア……』
Aはポカンとした顔でその寮の名前を復唱する。
「他の寮生に頼んだところ、全員行きたがらなくてな。
キミはそれなりに優秀だから、揉め事を起こすことなく戻ってこれるだろう」
『えっ……い、いや、オレもそこまで優秀なわけじゃぁ……』
「そんなに怯えなくても、取って食われたりはしない。
頼まれてくれるか?」
フランとは違い、お願いされると断れない性分のA。
2つ返事で了承してしまった。
「よかった。それじゃあ頼んだ」
ジャミルはそう言うと、その迷子の男をAに預けて去って行った。
『え、えっと……お、オレはフラン・リーです』
「僕はセベク・ジグボルト。ディアソムニアの現寮長、マレウス様の忠実なしもべだ。
手間をかけさせる」
『はぁ……じゃあ行きましょうか』
Aはセベクを連れて、ディアソムニア寮へ向かった。
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イヴ(プロフ) - セベク迷子なのかwwwwかわよwwww (2020年9月27日 6時) (レス) id: e486ddb9ac (このIDを非表示/違反報告)
花 - 梅こんぶさん» やっぱり梅こんぶ様の小説好きぃニコッ (2020年9月20日 15時) (レス) id: 411425b92f (このIDを非表示/違反報告)
梅こんぶ(プロフ) - 志波さん» そうです!実写化したということで大好きなムーランをモチーフに考えてみました。気づいてくださりありがとうございます! (2020年9月20日 0時) (レス) id: b822dbf1fc (このIDを非表示/違反報告)
志波(プロフ) - 作中何度も【家に名誉を】の歌詞が出てきて、読んでいてとても楽しかったです!更新楽しみにしてます! (2020年9月20日 0時) (レス) id: 8fb7e3c402 (このIDを非表示/違反報告)
志波(プロフ) - はじめまして!読んでいて気になったのですが、夢主ちゃんのモデルは木蘭でしょうか?!個人的な話、ムーランがディズニー作品の中で1番好きなのでそうだと嬉しいです (2020年9月20日 0時) (レス) id: 8fb7e3c402 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梅こんぶ | 作成日時:2020年9月20日 0時