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放課後、Aは自習室の監督を任されてしまい、勉強をしにきている生徒らの面倒を見ることになった。
とは言っても、この学園の生徒が自習室に来る筈もなく、今教室にいるのは、極少数のみ。
その中には、ジャックとユウの姿もあった。
Aは窓際の席に腰掛けながら、外の日光を明り代わりに教科書を見返していた。
「難しいな……」
「なんかわからねぇのか?」
「魔法薬学のここの暗記のところが中々覚えられなくて……」
『ふぅん、どこですか?』
Aが突然後ろから覗き込んでくるので、ユウとジャックは驚く。
「ちょ、驚かさないでくださいっ」
『フフ、すみません。余程集中していらしたんですね。
そんな生徒を見るのが珍しく、つい助けたくなってしまって』
「た、助けてくれるんですかっ……!」
ユウが期待の眼差しでAを見つめてくる。
まるでAを聖母か何かと勘違いしていそうなその眼差しに、Aは笑顔で返す。
『勿論です。真面目に勉強をしている生徒を、教え導くのが教師ですからね』
「でも、先生の担当教科は実践系じゃ……」
『大丈夫ですよ。魔法史と薬学程度なら、僕でも辛うじて教えられます。
クルーウェル先生やトレイン先生ほどではありませんがね。
さぁ、どこがわからないんですか?』
Aはそう言うと、ジャックとユウの前に座って2人の勉強を見ることにした。
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猫又黒氏(プロフ) - 間違いでパスワードのお願いを送ってしまいました。お時間をとってしまいすみません。これからも更新楽しみにしております。頑張ってください!(ムーン) (2020年10月7日 17時) (レス) id: 3ab987cd18 (このIDを非表示/違反報告)
梅こんぶ(プロフ) - ムーンさん» 何のパスワードでしょうか? (2020年10月7日 16時) (レス) id: b822dbf1fc (このIDを非表示/違反報告)
ムーン(プロフ) - 続編おめでとうございます!パスワード教えてもらえないでしょうか。 (2020年10月7日 14時) (レス) id: 3ab987cd18 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - パスワード教えてもらってもいいですか? (2020年10月4日 1時) (レス) id: 85e3055b1c (このIDを非表示/違反報告)
和 - 続編おめでとうございます!!いつも楽しく拝見させて頂いております。これからも更新楽しみにしておりますね。 (2020年8月23日 17時) (レス) id: efc5c7c00a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梅こんぶ | 作成日時:2020年8月23日 13時