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カリムが肉を焼き始めるのを見て、ケイトとジェイドはヒソヒソと話し始める。
「…………ジェイドくん。これってさぁ」
「……ええ。目的は手早く済ませた方が良さそうです。
僕は少し席を外します。少々お待ちください」
ジェイドはそう言うとAを抱えたまま植物園の奥へ入って行った。
『なーどこ行くんだよー』
「行けばわかりますよ」
『行けばって……無理矢理連れ歩いといてよく言うな……』
「Aさんは非常に軽いので、持ち運びが楽なのですよ」
『チッ……体重増やしてやる』
それから植物園の奥へと進んでいくと、気温の低いエリアへ到着する。
「ああ、ありました。これなら……ふふ」
ジェイドの手にしているものは、氷で覆われたような綺麗なキノコだった。
『キノコ?』
「氷柱キノコという、珍しいキノコですよ」
『ふぅん……それ食えんの?』
「おや、興味ありますか?」
『ない』
Aはその氷柱キノコよりも冷たく酷薄な顔でそう言いきった。
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梅こんぶ(プロフ) - 弑逆ノ桜さん» 誤字の指摘ありがとうございます。訂正させていただきました。 (2020年8月5日 0時) (レス) id: b0a36378c3 (このIDを非表示/違反報告)
弑逆ノ桜(プロフ) - 103のバルガス先生の台詞で魔法が魔王になってますよっ!(ボソッ) (2020年8月4日 23時) (レス) id: cdb86ccf60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梅こんぶ | 作成日時:2020年8月4日 22時