野郎共、思い出せ。僕は男だ。２【ツイステ】

５８． ページ8

『あ”あああぁぁぁぁ！！？？』



Aは雷に打たれたかのように目を大きく開け盛大に尻餅をついた。



「くふふ。何とも色気の欠片もない叫び声じゃのう。

じゃが反応は良かったぞ」



逆さになっていたリリアは地面に降りてきて、Aに手を貸して立たせる。



『ったく……何なんスかリリア先輩；本当に心臓に悪いから驚かさないでくださいよ』



Aは制服についた埃を払いながらそう言う。



「いや〜すまんのぅ。お主が中々面白いことになっているとシルバーから聞いてな。

ちょっと話してみたくなったのじゃよ」


『人をまるで珍獣かのように扱いやがって……』



Aがそうブツブツと呟くのをリリアは面白そうに見ていた。



「しかしまぁ……マレウスが先日機嫌良さげに帰ってきたのは……

ふむ、なるほど……そういうことじゃったか」



リリアはAを見つめひっそりと笑う。



『何笑ってんスか？』


「くふふ。気にするな。ではわしはそろそろ行くとしよう。

また今度ディアソムニアにでも遊びにくるといい。マレウスもきっと喜ぶじゃろう」


『え”……き、気が向いたら……』



Aがそう言うと、リリアは満足げな顔をして去って行った。



「A、リリア先輩と何か話していたのか？」



シルバーが実験室から出てきて鉢合わせる。



『……なんか、今度ディアソムニアに遊びにこいって言われた』


「そうなのか？今日にでも来るか？」


『いや、さすがに心の準備が出来てないし、そもそも行くなんて一言も言ってないからな』

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