８２． ページ32
「は？今なんて言った？」
まさか断られるとは思っていなかったのか、フロイドは目をかっぴらいてAを見つめる。
『僕は勉強に関しては一切困っていないんで。
そんなものがなくとも、満点を取る事なんてできます』
Aは馬鹿にしたような口ぶりでそう言った。
「ほぅ……」
「折角オレらが情報提供してやってんのに、それ要らないって言うわけ？
なんかムカつく。絞めていいー？」
フロイドがそう言ってAに手を出そうとしたその時、フロイドのその手を突然現われたセバスチャンが振り払った。
「あ？」
「主人に手出しはさせませんよ。どうしてもと仰るのなら、私がお相手いたしますが？」
セバスチャンがにこやかにそう言うと、フロイドは舌打ちして手を引いた。
「おやおや……これは申し訳ございませんでした。ではフロイド、そろそろ帰りましょうか」
「チッ、わかったよ。クリオネちゃんまたね〜」
「気が変わりましたら、いつでも『モストロ・ラウンジ』へいらしてくださいね。では」
そう言うとジェイドとフロイドは去って行った。
『ふん……来るのが遅かったじゃないか』
「あの程度のチンピラ相手、坊ちゃんならご自分でどうにかなさると思いまして」
『どうせ面白そうだから放っておいただけだろ。
さっさと寮に戻るぞ。また変なやつに絡まれる前にな』
「フフ、そうですね」
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アリス(プロフ) - 80話なんですけどクリオネちゃんってオルトくんじゃなかったですか？ (2022年9月6日 15時) (
レス) @page30 id: 3630be2449 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 寮が一時的に取られてるときセバスチャン達は何処に居座るのかな？これからも無理せずに頑張ってください！ (2020年7月18日 4時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梅こんぶ | 作成日時：2020年7月17日 1時
