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84. ページ34

「寮長の圧政に、副寮長の彼が困っている……ふむ。






では、力になってさしあげなくては」







アズールが胡散臭い笑みを浮かべながらそう言った。







「ほぁ?オメーがそんなこと言うなんてどういう風の吹き回しなんだゾ?」








「失敬な。僕は前回の一件で自分の欲深さを反省し心を入れ替えたのです。






これからは海の魔女のように、慈悲の心で学園に貢献しようと決めています」








『よく言う……』







Aはボソッとそう呟いた。








「今、スカラビアが危機に瀕し、クラスメイトが助けを求めている_____






そんな一大事、無視することはできません」








アズールの言葉にリーチ兄弟も胡散臭い笑みを浮かべている。








「毎年同じ顔に囲まれてターキーをつつくのにも飽きてきたところです。






僕たちも明日からスカラビアへお邪魔しようじゃありませんか」








「えぇっ!?せっかく逃げ出したのに、また監獄に戻るのか?オレ様、嫌なんだゾ」








グリムとユウは嫌そうな顔をして抗議している。







「まーまー、アザラシちゃん。そう言うなって」







「アズールに任せておけば、きっと楽しいホリデーになりますよ」







「お邪魔するのに手ぶらも失礼です。ジェイド、フロイド、手土産の準備も忘れずに」








リーチ兄弟は返事をすると不適な笑い声を漏らした。









「Aさん、貴方も一緒に来てくれますよね?」








「いや、さすがにA先輩は……」








『……いいだろう。僕もついていってやる』









Aがまさか同行するとは思わず、ユウは驚いていた。








『カリムの様子も気になるところだしなぁ?……ククク』







「フフ、では決まりですね。







灼熱の砂漠で過ごすホリデー。楽しみですね。フフフ……」









Aとアズールはお互いに不適な笑みを浮かべていた。

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らむくん(プロフ) - やだッッッ!!お前すきッッッ(帰れ (2020年7月13日 19時) (レス) id: 4eb72e88f0 (このIDを非表示/違反報告)
暇人B - 続編おめでとう御座いますぅぅぅぅぅぅぅぅぅ((うるせえ (2020年7月13日 16時) (レス) id: 655b6dff02 (このIDを非表示/違反報告)
蝶凛 - 続編おめでとうございます!無理をせずに更新頑張ってください! (2020年7月12日 22時) (レス) id: 7c94aa4f70 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:梅こんぶ | 作成日時:2020年7月12日 21時

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