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「……おや、こんな深夜にどんなお客様がいらっしゃったのかと思えば」
「食べ物盗みに来た泥棒かと思って絞めにきたのに……小エビちゃんとアザラシちゃんかぁ。
……んで、その下敷きになってんのってもしかして……クマノミちゃん?」
「え?……そういえば、痛みが全くないような……」
ユウとグリムが下を見れば、ユウの下にはAが鬼の凶相でユウを見上げていた。
「ひゃっ!ご、ごめんなさいA先輩!!;」
ユウは急いでAの上から退いた。
『全く……一体何なんだ……急に飛び出してくるわ、僕の上にズカズカと乗るわ……
全く以て不躾な仔犬だ』
ユウは申し訳なさそうにAに頭を下げていた。
Aは体を起き上がらせ、今ので乱れた髪と服装を正した。
「そういや、オマエら、なんでここに?」
グリムがAとリーチ兄弟を見てそう言う。
「なんでって……オレら、冬休みは流氷で家に帰らないって言ったじゃん」
「Aさんはどうしてこちらに?ヴィルさんのお仕事の付き添いでは?」
『忘れ物を取りに戻って来ただけだ。そしたら急に鏡から飛び出して来たコイツらに巻き込まれたんだ』
「あぁ……」
ジェイドは憐れむような目でAを見ていた。
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らむくん(プロフ) - やだッッッ!!お前すきッッッ(帰れ (2020年7月13日 19時) (レス) id: 4eb72e88f0 (このIDを非表示/違反報告)
暇人B - 続編おめでとう御座いますぅぅぅぅぅぅぅぅぅ((うるせえ (2020年7月13日 16時) (レス) id: 655b6dff02 (このIDを非表示/違反報告)
蝶凛 - 続編おめでとうございます!無理をせずに更新頑張ってください! (2020年7月12日 22時) (レス) id: 7c94aa4f70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梅こんぶ | 作成日時:2020年7月12日 21時