７２． ページ22
午後の飛行術の授業。AのクラスのB組は、A組との合同だった。
「Aくーん、ストレッチのペア、オレとッスよー？」
『あぁ悪い。今日は違うやつと組むことにした』
Aはラギーから離れ、１人の生徒の方に向かう。
『アルアジーム、今日は僕と組まないか？』
Aが話しかけたのは、スカラビア寮寮長の、カリム・アルアジームだった。
「お！Aから話しかけてくるなんて珍しいな！
いいぜ！一緒にやろう！」
カリムはこの学園では珍しい、大らかで明るく、懐の広い人物。
普段ならあまり関わることのないAだが、今回は旅行先の事前情報収集のため話すことにした。
『アルアジームは熱砂の国の出身だったな？』
「そうだぜ！もしかして、興味あるのか？」
『まぁな。今度、兄様と一緒に避寒のため熱砂の国に行こうと思ってる。
そこでオススメの観光スポットや、その国での注意点を現地に住む人間から聞いておこうと思ってな』
「なるほどな！いいぜ！じゃあ明日にでもうちの寮に遊びに来いよ！
色々教えてやるぞ！」
『え？いや、口頭で教えてくれるだけで……』
「あ！折角だし宴も開こう！動物たちも呼んで、熱砂の伝統的な料理も作ろう！
ジャミルの作る飯は何でも美味いんだ！きっとAも気に入ると思うぞ！あっはっは！」
カリムは既にAの話を聞いていない様子だった。
『(だからあまりこコイツとは話したくないんだ……バイパーに聞いておけばよかったな)』
Aは後悔しながらも結局、明日スカラビア寮に行くことに決定した。
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らむくん(プロフ) - やだｯｯｯ!!お前すきｯｯｯ（帰れ (2020年7月13日 19時) (
レス) id: 4eb72e88f0 (このIDを非表示/違反報告)
暇人B - 続編おめでとう御座いますぅぅぅぅぅぅぅぅぅ((うるせえ (2020年7月13日 16時) (レス) id: 655b6dff02 (このIDを非表示/違反報告)
蝶凛 - 続編おめでとうございます！無理をせずに更新頑張ってください！ (2020年7月12日 22時) (レス) id: 7c94aa4f70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梅こんぶ | 作成日時：2020年7月12日 21時
