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「ところで、カリムさんはどこにいらっしゃいますか?
魔法の絨毯をお届けにあがったのですが……」
「えっ、あ、ああ。届け物なら俺が預ろう」
「いえ!結構。この魔法の絨毯は国宝級の逸品です。
後々傷が発見されて「オクタヴィネルの奴らのせいだ」などとクレームをつけられては困りますから。
直接カリムさんにお渡しして、しっかりと検品して頂きたい」
「カリムはそんなこと気にしないはずだ。だから俺が預って……」
「ご安心ください。落とし物の20%にあたる報労金を要求したりはしませんから」
アズールは頑なに絨毯を手渡さない。
「昨晩、スカラビアのみなさんに働いた無礼についてもお詫び申し上げたいですし」
「手土産のシーフードピザも持ってきたしぃ」
「とにかく、絶対に直接会ってお渡ししたいのです。
彼はもう起きていらっしゃいますよね?」
『久々にカリムの顔を見たいと思っていたしな。邪魔するぞ』
アズールとAはそう言ってジャミルの横を通り過ぎて勝手に入っていく。
「だから、今日は都合が悪いと……勝手に入って行くな!アズール!A!」
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らむくん(プロフ) - やだッッッ!!お前すきッッッ(帰れ (2020年7月13日 19時) (レス) id: 4eb72e88f0 (このIDを非表示/違反報告)
暇人B - 続編おめでとう御座いますぅぅぅぅぅぅぅぅぅ((うるせえ (2020年7月13日 16時) (レス) id: 655b6dff02 (このIDを非表示/違反報告)
蝶凛 - 続編おめでとうございます!無理をせずに更新頑張ってください! (2020年7月12日 22時) (レス) id: 7c94aa4f70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梅こんぶ | 作成日時:2020年7月12日 21時