理系教師の弟【ツイステ】

４２． ページ42

リーチ兄弟に行く手を阻まれ、尚且つ、期末テストの対策ノートについての話題も聞いてしまったA。








しかし二人のその話に、Aは鼻で笑うだけだった。








『見くびられたものだな。このA様が、お前たちの根端がわからないわけがないだろう？







そうやって、多くもの馬鹿な生徒をけしかけてアズールと契約させ、魔法を奪っている……て、ところか』








Aがそう言うと、フロイドがあからさまにつまらなさそうな顔になった。








「なーんだ。バレるの早。







ほんと、クマノミちゃんって警戒心強くてやだなぁ。絞め甲斐がありそうなのに」









「コラ、フロイド。すみませんAさん。






僕たちはただ、Aさんが困っていると思って声をかけただけなんですよ」








ジェイドは貼り付けたような笑みを浮かべてAに向けそう言った。









『フン、まぁそういうことにしておいてやろう。







じゃあな、駄犬ども』








Aはそう言うと職員室の方へ行ってしまった。









「チッ……ガード堅すぎ。それに俺ら犬じゃねーし人魚だし」








「フフ、仕方ありませんね。とりあえず、アズールに報告に戻るとしましょう」

４３．→←４１．

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す