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グリム「ひ、久々に出たんだゾ……Aのグサッと鋭い一言……」
デュース「確かに1人対寮全員じゃ、勝算が低いよな」
『賢い狼は群れで狩りをするよ』
Aがそう言うとジャックはこちらに向き直った。
ジャック「……いいだろう。話くらいは聞いてやる。
だが、もし気にくわねえ作戦だったら、俺は抜けるぜ」
エース「コイツ、マジめんどくさ……」
ケイト「頑固さではエースちゃんたちもどっこいだけどね」
リドル「じゃあ、さっきの話の続きをするよ。まず……」
リドルはそう言って作戦を話始めた。
エース「なるほどね。いーんじゃね?」
デュース「さすがローズハート寮長です」
ケイト「んじゃ、オレは当日までにいろいろ根回ししとくね♪」
リドル「頼んだよ。怪しまれないようにね」
ケイト「で?リドルくんの作戦を聞いた結果、ジャックくんはどーすんの?抜ける?」
ジャック「……。卑怯な作戦ではなかった。……今回は、協力してやってもいい」
グリム「コイツ、いちいち素直じゃねぇんだゾ」
エース「じゃ、今日のとこは寮に帰ろうぜ。はぁ、もうクタクタ」
グリム「オレ様も腹減ったんだゾ〜」
リドル「そうだ、1年生たち。今回は情報提供に免じて、校則第6条『学園内での私闘を禁ず』の違反を見逃してあげるけれど……
次に見つけたら全員首をはねてしまうよ。おわかりだね?」
「「はい。すいません」」
エース達は即行で謝っていた。
ジャック「……ッス」
リドル「よろしい。では、寮に戻ろう」
ジャック「弱っちそうだと思ってたが、お前らのところの寮長こえーな」
エース「そーだよ。か弱いハリネズミと見せかけた、超攻撃型ヤマアラシだから、マジ逆らわないほうがいいぜ」
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作者名:梅こんぶ | 作成日時:2020年7月3日 19時