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ジャック「今までの事件は、ヤツらにとって行きがけの駄賃みたいなものだ。ヤツらはもっと大きなことを目論んでる」
デュース「大きなこと?」
ジャック「ディアソムニア寮寮長、マレウス・ドラコニアだ。
ヤツはバケモノ並のパワーでディアソムニア寮を2年連続優勝に導いた。
そのせいでサバナクロー寮は無得点のままトーナメント初戦敗退。先輩達はそれに恨みを持ってる」
デュース「無得点で初戦敗退……優勝常連寮としてはさぞ悔しかっただろうな……」
ジャック「ああ。世界中が注目する中、大恥をかかされたわけだ。
先輩達はその雪辱を果たそうとしている。しかも、卑怯なやり方で」
エース「大会当日、ディアソムニア寮になにか仕掛けるつもりってことか」
ジャック「そうだ。だから、俺はその計画をぶっ潰す!」
リドル「話は聞かせてもらったよ」
その場にリドルとケイトがやってきた。
リドル「伝統ある大切な行事を私怨で汚そうだなんて、許せないな」
ケイト「どうする?リドルくん」
リドル「今までのラギーの犯行も証拠がない以上断罪することはできない。
狡賢いレオナ先輩たちのことだ。今告発してもうまくかわすだろう」
エース「つまり、犯行現場を押さえるっきゃない、ってこと?」
リドル「ボクに少し考えがある。まずは……」
ジャック「待て。知ってる情報を話はしたが、俺はお前らとツルむつもりはねぇ」
ケイト「え〜。ここにきてそれ言う〜?」
ジャック「自分の寮の落とし前は自分でつける。じゃあな」
そう言って去ろうとした時、Aが口を開いた。
『本当に1人でなんとかできると思ってる?』
ジャック「……あ?」
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作者名:梅こんぶ | 作成日時:2020年7月3日 19時