Prologue.2 ページ5
鏡の間___そこでは黒い式典服に身を包んだ生徒たちが集まっていた。
クロウリー「さあ、寮分けがまだなのは君だけですよ。狸くんは私が預っておきますから、早く闇の鏡の前へ」
グリムは「狸じゃない!」と言いたげに暴れている。
そんなグリムや後ろで見ている生徒らを横目に恐る恐る鏡の前に立った。
闇の鏡「汝の名を告げよ」
『……Aです』
闇の鏡「A……汝の魂のかたちは……
………………わからぬ」
クロウリー「なんですって?」
闇の鏡が導き出したその言葉に、クロウリーを含め他の生徒らもAを見つめる。
闇の鏡「この者からは魔力の波長が一切感じられない……
色も、形も、一切の無である。
よって、どの寮にもふさわしくない!」
周りがざわつく中、当事者であるAはポカンとした顔で立っていた。
クロウリー「魔法が使えないニンゲンを黒き馬車が迎えに行くなんてありえない!
生徒選定の手違いなど、この100年ただの一度もなかったはず。
一体なぜ……」
その時、グリムがクロウリーの手から抜け出した。
グリム「だったらその席、オレ様に譲るんだゾ!」
クロウリー「あっ待ちなさい!この狸!」
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作者名:梅こんぶ | 作成日時:2020年6月30日 17時