乙女ゲーム化した監督生【ツイステ】 (ページ14)

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グリム「ぎゃっはっは！コウモリが水鉄砲食らったみたいな間抜けな顔してるんだゾ！

オレ様の手にかかればもう一度学校に忍び込むことくらいチョロいチョロい。

ちょっと外に放り出したくらいで、オレ様が入学を諦めると思ったら大間違いなんだゾ！」

『どうしてそんなにこの学校に入りたいの？』

Aは思っていたことをグリムに聞いてみることにした。

グリム「単純な話なんだゾ！オレ様が大魔法士になるべくして生を受けた天才だからなんだゾ！

いつか黒い馬車が迎えにくるのをオレ様はずっとずっと待ってた。

なのに……なのに……ふ、ふん！闇の鏡も見る目がねーんだゾ！

だからオレ様の方から来てやったってわけだ。オレ様を入学させないなんてこの世界の損失だってのに、ニンゲンどもはわかってねーんだゾ」

『ふぅん……魔法士かぁ』

Aはホウキを片手にグリムの話を聞いていた。

その時、天井から雫が落ちてきてグリムにかかる。

グリム「に”ゃッ！つめてっ！天井から雨漏りしてやがるんだゾ！

オレ様のチャームポイントの耳の炎が消えちまう～！」

『バケツを探してこないと』

Aは天井を見つめながらそう呟いた。

グリム「こんな雨漏り、魔法でパパーッと直しちまえばいいんだゾ。

……って、オマエ魔法使えねえのか。ププーッ！使えねえヤツだゾ！」

『じゃあ手伝ってよ』

Aはイラッとしながらグリムにそう言った。

グリム「やーなこった！オレ様はちょっと雨宿りしてるだけの他人(他モンスター)なんだゾ。

ツナ缶も出ないのに、タダ働きするのはゴメンなんだゾ」

その時、雨漏りの範囲が広がって床に雨が染みこむ。

『バケツ見つけてこよう』

Aはそう言って寮の中を１人歩き出した。