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「マジカルシフト大会でライバルを減らすために強そうな選手を狙って事故らせてるってこと？」
「世界中が注目する大会だ。試合での活躍が将来のキャリアに繋がる以上、手段を選ばないヤツがいても不思議じゃない」
「んー、にしても、不思議だね。風の魔法で後ろから押されたりしたワケじゃないんでしょ？
ねぇAちゃん、匂いで魔法とかわからない？」
Aは静かに首を振った。
「さすがのスナッチ先輩でも、魔法の匂いまでもはわからないんだな……」
デュースがボソッとそう呟いた。
「授業中に怪我した人もいたみたいだしどういうことなんだろ？」
「それは犯人を捕まえたらゆっくり吐かせればいいさ。
そんなわけで、犯人捜しにボクたちも強力するよ。Aもそれでいいね？」
『命令なら……』
Aは短くそれだけ告げた。
「ほぁっ？オマエらが強力？なに企んでるんだゾ。特にケイト！」
「人聞き悪いなあ。ウチの寮生がやられたんだから当然でしょ」
「そういうことなら、オレらも犯人捜し手伝うぜ」
「クローバー先輩のお礼参りっスね！」
「キミたち、やけに張り切ってるね」
『……空いた選手枠を狙っているんだろう』
Aがそう言うとエースは笑い、デュースは焦った顔をした。
「やれやれ。ま、犯人捜しでの活躍によっては考慮してもいいよ」
「「やった！」」
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作者名：梅こんぶ | 作成日時：2020年6月30日 12時
