薔薇迷宮の番犬 ⅱ【ツイステ】 (ページ20)

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ラギーのいる２年Ｂ組のクラスにやってきたAたち。

「たのも～～～！ラギー・ブッチはどこなんだゾ！」

グリムがそう言うとラギーが出てくる。

「うぃーッス。……って、また君らッスか。何度言われてもデラックスメンチカツサンドはもう返せないッスよ～」

「ラギー・ブッチ。今学園内で起っている選手候補連続傷害事件について聞きたいことがある」

リドルがそう言うとラギーから笑みが消えた。

「おぉっと……そいつぁ穏やかな話題じゃなさそーッスね」

「ちょーっと、表に出てくんない？番犬に噛みつかれたくないでしょ？」

ケイトとリドルの後ろにはAの真っ赤な目がラギーを見据えていた。

ラギー「わかったッスよ。だから、乱暴な真似はやめてほしいッス」

そう言うとラギーは大人しく廊下に出てきた。

「さて、どんなものかハッキリしないけど、ラギーにユニーク魔法を使われると厄介なのは間違いなさそうだ。

ボクの『首をはねろ(オフ・ウィズ・ユアヘッド)』で……」

「あれれ～？リドルくん、マジカルペンなしにそんな強い魔法を使って大丈夫ッスか？」

「え？……あ、あれ！？ボクのマジカルペンがない！」

リドルの胸元を見れば、いつもそこにあったマジカルペンがなくなっていた。

「オイ、ケイト！A！オマエらのペンもねぇんだゾ！？」

「うそっ！マジで！？」

『！？……ない』

胸元を見れば、そこにはあったはずのマジカルペンが見事になくなっていた。