薔薇迷宮の番犬 ⅱ【ツイステ】 (ページ13)

今日:2 hit、昨日:8 hit、合計:134,867 hit

・ページ13

マジフトのグラウンドへやってきたA達。

それぞれがポジションについて試合が始まろうとしていた。

「それじゃあ始めるとするか。先攻はそっちでいいぜ。ハンデってやつだ」

レオナが投げ渡したディスクをAが受け止める。

『舐められたもんだな……』

「赤い坊ちゃんとこの飼い犬相手に、ハンデは必要なかったか？」

レオナは馬鹿にしたような口ぶりでそう言う。

『無駄口はいい。さっさと始めろ』

「シシシッ、言うッスね～。んじゃ始めちゃいましょうか」

それからA達はレオナ達とマジフトの試合が始まった。

しかし、強豪のサバナクロー相手に、素人数名とAとケイトだけではやはり太刀打ちはできなかった。

「ひぃ、はぁ……」

「はぁ、はぁ……うっそだろ……１点も入れらんねー」

「なんて隙のないフォーメーションだ……」

「はぁ……レオナくん……昔から天才司令塔って言われてただけあるね。

ちょっとこのメンツじゃ太刀打ちできねーわ……っ」

『せめて、主とトレイがいれば……』

Aも息は乱れていないものの、太刀打ちできないこの状況に、内心焦りを感じていた。