元最凶の吸血鬼がメイドになった件 Ⅵ【黒執事】 (ページ15)

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シエルがその手紙を出したのを見て、コールは当然驚く。

コール「そ…それは！！」

シ「ご存じでしょう？貴方が取り巻きに仕事を依頼する時のカードです。

これはデータのまとめを依頼したもの。これはアイロンがけ。これは靴磨き。これは赤寮の料理番に軽食を頼んだものだ！

どうです？まだまだありますよ。一つ一つが日時までしっかり貴方の字で書かれています」

コール「必ず処分しろってあれほど…っ」

シ「ちゃんと処分されてましたよ。業者が回収する前で助かりました。本当に大変だったんですから。

学園中から集められたゴミの山からこの小さなカードを見つけ出すのは！」

コール「な…！？」

シ「しかもご丁寧に細かく千切ってあって修復するのに苦労しました。

これをレドモンド先輩が知ったらどう思うでしょうね。先輩はウェストン校の生徒として恥ずかしくないんですか！！」

シエルの言葉にコールは黙り込む。

シ「この際、僕らを欺いたことは水に流しましょう。でも、レドモンド先輩には正直に話すべきです。

信頼しあった兄弟関係…なんでしょ？」

コール「……そうだね、全部話すよ。

なァンて、言うワケねーだろ！！」

その瞬間、部屋の中に複数の男子生徒が入ってきてシエルを取り押さえた。