元最凶の吸血鬼がメイドになった件 Ⅵ【黒執事】 (ページ14)

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翌日、シエルはモーリス・コールを人気のない美術の準備室に呼び出していた。

コール「で、何の用？こんな所に呼び出して、僕白鳥宮に行かなきゃいけないんだけど」

シ「お時間はとらせません。少し確認したいことがあるだけです。

コール先輩、先日のお呼ばれの件、やはり貴方の伝達が間違っていたようです」

コール「まだそんなこと言ってんの？人のせいはよくないよ」

シ「友人がクラスメート達に確かめてくれました。何せ先輩は学園１の美少年。野次馬も多い、

ちなみに、”４時に”と言い間違えていたと証言したのは１８人です」

コール「！」

シ「いや、言い間違いでは語弊があるな。貴方はわざと間違えたのですから」

コール「フンッ、言いがかりも甚だしい！」

シ「では、ジョアン・ハーコート先輩他４名の件はどう説明を？」

コール「は？」

シ「監督生が白鳥宮に招待した生徒達。その中ですっぽかした全員が貴方からの伝達トラブルが原因だと言っている。

監督生の寮弟の立場で弱い者を貶めるなんて……実に卑怯で小狡い、大嘘つきのすることだ！！

しかも貴方はその監督生の寮弟の仕事すら他人任せにしてる」

コール「はぁ？意味わかんない」

シ「レドモンド先輩にt飲まれたデータのまとめ。アイロンがけに靴磨き。さらには軽食作りまで…貴方は何一つやっていない！

貴方の有能さは全てニセモノだ！」

コール「ハッ、すっごい妄想力。証拠もないのに何言ってんの？」

シ「証拠ならありますよ」

シエルの出したものは、コールが毎晩仕事の指示を出している手紙だった。