夏カゼ:A ページ27
「どーもみなさん！お久しぶりです〜」
深「呑気なのが復活してきたな」
阿「夏カゼはバカがひくっていうんだよなぁ」
「阿部ェ！聞こえてるぞ！」
佐「おかえりA、ちょっと太った？」
「太ってないわ！病み上がりにかける言葉じゃない！」
Aちゃんの体調が良くなって、いつも通りの朝がきた。
Aちゃんが寝込んでいる間、Aちゃんのいないリビングには違和感しかなくて。ああ、半年前はこんな生活をしてたのかぁ、なんて今さら思い返した。
7人の生活を知ってしまった今、もうあの頃には戻れない気がする。1人住人が増えるだけで、こんなに日々が色づくものだっけ、と思うくらい。この家にAちゃんは、なくてはならない。
Aちゃんにやいやい言ってるみんなも、昨日までとはまるで違う表情をしていて、みんな思うことは一緒か〜なんて、微笑ましい。
宮「お粥いっぱい食べたもんね」
「そうそうだてさんのお粥が美味し…って、太ってないわ！！病み上がりに慣れないノリツッコミさせるな！」
戻ってきた賑やかさに楽しそうに笑う俺たちを、やれやれという感じで、一歩引いて見守る2人がいた。
深「照と翔太も、看病お疲れ様」
岩「まぁ俺にも責任あるからね。元気になってよかったわ」
「照ありがとうね。お兄ちゃんみたいで新鮮だった！それに、雨の中帰ったのも楽しかったねぇ。元気になっちゃえばもういい思い出だよ。子どもに戻ったみたいで超楽しかった！」
渡「んだよ、ヘラヘラしやがって。戻るまでもなく子どもだろ」
「…看病してくれた感謝の気持ちがみるみるしぼんでく」
渡「こいつ俺が無理やり飲ますまで薬も飲んでないの。熱も測ってないし。照が剥いてくれた桃だけ食ってスースー寝てんの。お前いくつだよって」
「うっさいなぁ！あたしが言い返せない状況で、このやろ〜、卑怯な手使いやがって！」
渡「放っておくという選択肢もあったけど、俺はそうしなかったなー」
「こいつ……！いや、別にあたしには照がいたもんね〜〜なべしょに放っとかれても照がいるから問題ないもんね〜〜」
渡「……ほぉ？」
「は〜〜〜〜？」
渡「ふ〜〜〜〜ん」
「へ〜〜〜ぇ」
阿「でたでた夫婦漫才」
深「ここまで見て、やっとAちゃんが復活したって感じだなぁ」
数日前に、ふとしたことで気まずくなってしまったことを唯一知っている俺は、この2人の夫婦漫才のような言い合いが、平和で嬉しくて、たまらない。
どうかずっと、7人で仲良くやっていきたいな。
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すずの(プロフ) - しょっぴーしんどみが深いです！ (2019年5月5日 2時) (
レス) id: 0281d1cc7e (このIDを非表示/違反報告)
もやし(プロフ) - 改めて最初から読み直しました！！しょっぴーが切ない…。しょっぴー頑張れ！！笑 (2019年1月25日 1時) (レス) id: e09021bb44 (このIDを非表示/違反報告)
とみちゃん(プロフ) - あなたの紡ぐ文章が読めて嬉しいです、応援してます。 (2019年1月25日 1時) (レス) id: df9c0b9860 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - 最近は更新が毎日あって寝る前の楽しみになっています！無理せず頑張ってください！本当に文章やストーリーがお上手で感動します（；＿；） (2019年1月24日 1時) (レス) id: 32bd2067cf (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこけし(プロフ) - 阿部担だけど、なべがものすごく気になってしまいます…(笑) 物語もいよいよ佳境ですが、メンバー目線もっと読みたいです♪ 更新無理せず頑張って下さい(*´∀｀*) (2019年1月23日 17時) (携帯から) (レス) id: b63c0386f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おかゆ
| 作成日時：2018年12月18日 4時
