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何かが壊されたのだろう音が廊下に響き渡る。
『チッ』
日頃の僕の言動を知っている人が聞いたら卒倒しそうな舌打ちをしながら足を走らせる。
本当は姿くらましをしてしまいたがったが、保護呪文がかけられているホグワーツではそれができない。
もどかしさを感じながらもなんとか女子トイレに辿り着いた。
そして、中の惨状に目を見張る。
女子トイレの中にはハリー、ウィーズリー君、Ms.グレンジャーがいて
その足元にはトロールが倒れていた。
『こ、これ……は』
「ポップルウェル先生！」
『これは、君たちが？』
驚いた様子の3人に問いかける。
3人は何度もコクコクと頷きながら僕を見た。
3人とも瞳孔が開いているな………相当ショッキングな出来事だったのだろう。
とりあえず、落ち着かせなければ。
3人の元へゆっくりと近づき、片膝をつく。
『3人とも、怪我はありませんか？』
「はい先生」
『そう………良かった』
ホッと笑うと3人もつられて笑ってくれた。
バタバタと後ろの方から数人の足音が聞こえてくる。
ハリーの肩に置いていた手を離して腰を上げた。
駆け込んできたのはマクゴナガル先生、セブルス、そしてクィレルだった。
「まぁ、なんてことでしょう！
どういう事ですか説明なさい！」
「あ、あの……」
「その、つまり……」
口ごもるハリーとロン。
『どうやらトロールが女子トイレに侵入した様です、マクゴナガル先生』
「なんですって？……ポップルウェル先生、詳しくお聞かせ願えますか？」
『体調を崩して女子トイレに居たMsグレンジャーを心配して、ハリーとウィーズリー君が駆けつけたそうです。そこでトロールに遭遇した、と』
驚いた様子で3人が見上げてくる。
なぜ分かるのかと言いたいのだろう。
生憎僕は開心術を使えないが、そんなもの使えなくても顔に書いてあったのだ。
安心させるために一度3人に微笑み、マクゴナガル先生に向き直る。
『ハリーとウィーズリー君は実に勇敢でした。
野生のトロールを相手に、1年生が生きて戻れる確率はほぼありません。
Msグレンジャーも、1人きりの時にトロールに遭遇したにも関わらず実に冷静でした。
よって、3人に5点ずつ与えたいと思います。
いかがですか？マクゴナガル先生』
僕の言葉を聞いて3人の表情がパァっと明るくなった。
元気になったようでなによりだ。
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わさび(プロフ) - ぴうさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！一気読み！？あ、あまりご無理なさらずに！！！ (5月22日 22時) (
レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
ぴう(プロフ) - うぁぁ、タイプだぁぁ面白いです！これから一気読みします！ (5月20日 18時) (レス) id: c288b38476 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - 龍さん» わぁぁぁ！ありがとうございます！！そう言っていただけてとても嬉しいです！！ (2022年8月22日 22時) (レス) @page42 id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
龍(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！続き楽しみにしています！ (2022年8月22日 20時) (レス) @page43 id: c13f564568 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わさび | 作成日時：2022年8月1日 22時
