187話:作戦開始 ページ10
・
『ギアッチョ、安全運転で』
ギ「わぁってるわ!」
前回、メローネとジョルノが戦ったあの駐車場で一台だけ残っていた車を盗んだ。
さすがジョルノ。私達のことを考慮して一台残しておいてくれたんだね!
キャンプカーだ、中に食料とかキャンプ用具が積んである。
この大人数だし、必要ない物を置いていけば全員乗れるね。
私が、礼拝堂に誰を連れていくか考えているとふと声をかけられた。
メ「なぁA」
『はーい?』
メ「気になることがあるんだ。
あんたは今までの死に戻りでオレ達が死ぬ所を見てきたんだろ?オレ達はどうやって死んだんだ?」
……酷い質問…
『……』
『……それは、ねぇ……
知らなくていいことよ。
皆は「今」を生きてるんだから。関係ないわ』
メ「…そうか、わかった」
……
うーん……。
んー……、なんだろう。
疲れた、すごく。
落ち着かない。ドキドキするー…。
ここは大事な分岐点だから緊張してるみたい…。
リゾットらを仲間にできるかできないかは今後に大きく関わってくるはずだから。
私ってば思ってた以上に緊張してたのね。
ちょっと苦しいからちゃんと休憩して落ちつかないと。
もうすぐ早朝。目的地もすぐそこ。
気を引き締めて、A。
ここも重要な場面になるでしょ。
ブチャラティを殺されないようにしっかりしなさい。
車が多少乱暴ながらも止まった。
協会の端に隠れてジョルノに合図を送ると、ボスの命令通り上陸するな!とアバッキオにめちゃめちゃ怒られながらジョルノが移動してきた。
『よし、ホルマジオお願いね、作戦通りに』
ホ「もう用意してるぜ、アレを小さくしといた」
『グラッツェ、じゃあ後はあんたとジョルノを小さくして私の髪の毛の中に隠れておいてね』
ジョルノには、この人達が暗殺者チーム…暗殺者チームには、この人がジョルノ…と軽く紹介する。
あんたらの未来のボスになる人よ、と思いながら。
さっそくジョルノを小さくして、ある物と一緒に髪に隠した。ホルマジオにも小さくなってもらい、そのある物をしっかりと持たせる。
『じゃあ行くよ、暗殺者チームはここで待機ね。
着いてくる二人は臨機応変に。指示は私がその都度出すから』
教会に走って入れば後ろからアバッキオ達の驚く声と制止する声が聞こえたがガン無視。
胸がズキンと痛んだ気がした。
77人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:胡蝶 | 作成日時:2022年10月18日 2時