2001に紅の殺意を (ページ25)

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202話:運命の選択肢ページ25

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サルディニアエメラルド海岸

前回はココでリゾットがドッピオの姿のボスと戦って死んだ。そしてアバッキオもこの場で殺される。
ボスの隠れ蓑を知らない皆とは違って私はもうドッピオの正体がボスだということを知ってるけれど、ここで対峙するといつも殺されてしまう。

でも今回私はブチャラティとナランチャについて行かずにアバッキオの側に着いておくし、リゾットもこちらのチームにいる。
今この場所にはボスを狙うスタンド使いが16人もいるのだ。何も仕掛けてこないのを願いたいが……そうはいかないだろう。ボスは正体を知られまいとアバッキオを必ず始末しに来る。

手分けして周りを警戒することになったからやはりアバッキオが手薄になった。
現在アバッキオの近くにいるのは私とブチャラティとナランチャのみ。
妙に嫌な予感もする。まぁ、アバッキオの運命の分かれ道だからだろうが。失敗するわけにはいかない。気を付けなければ…

『ｯ！？』

私に向かって飛んで来た何かをダウン・Wが弾いた。
……
、また変わったわね……今回リゾットとドッピオは戦っていないのに…！

『…メス…なんて…！』

ア「おいA！どうした！」

このメスはリゾットがドッピオと戦う時にスタンドで作り出すはずの物。
リゾットはミスタとジョルノと一緒に逆方向に行った、あそこにはいない…！
二人が戦うあの場所には誰も向かっていないのよ！

リゾットでもドッピオでもないってことは……誰がメスを投げたの…？

ナ「えっ！？メスｯ！？」

ブ「敵はすでに潜んでいたのか……ナランチャ、レーダーの反応は？」

ナ「１だ！既に撃ったけど手応えがねぇ…
当たらなかった…！」

ブ「よし……オレとナランチャで調べに行く。Aはココでアバッキオの護衛だ」

例の場所へ向かう二人が心配でたまらない…。

子１「蹴ったの誰だよー！取れねーじゃん！」

私はどちらにつくべき？

子２「お兄さーん！ボール取って！」

いるはずのない〈誰か〉を探しに行った二人を守る？
それとも、ここで死ぬ可能性が高いアバッキオ？

ア「…………………しょうがねぇな…」

どっち…？………どっちに…

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『待ちなさい。アバッキオ』

ア「！」

私から発せられた声は自分でも驚くほど威圧感があった。

『一歩たりとも、動くんじゃあないわよ』