2001に紅の殺意を (ページ12)

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189話:裏切り者達ページ12

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ア「いったい……どういうことなんだブチャラティ！！
説明してもらおう！！」

気絶しているトリッシュをボートに寝かせるとブチャラティはこちらを見た。
この場に重い空気が流れる。

ブ「単刀直入言おう…………
トリッシュを連れて帰ったのは、たった今！
オレがボスを裏切ったからだ…！
お前達とはココで別れるｯ！これ以上は言わない、無関係なお前達には…」

ジョ「いえ、説明すべきです。仲間は……必要です」

『私もそう思うわ…』

ブチャラティはトリッシュを見て、静かに口を開いた。
話を聞いた皆に、さらに重い空気が漂う。
彼らは裏切り者である私達に背を向けて下を向いた。

ア「あんたのやったことは自殺に等しいことだぜ。
それに、オレが忠誠を誓ったのは組織であってあんたに対してじゃあねぇ！」

ブ「……」

…ブチャラティ……この表情は何度見ても胸が痛む…

ア「…………しかしだ、」

ア「オレも元々居場所なんてどこにもなかった男だ……オレの落ち着ける場所は……ブチャラティ、あんたと一緒の時だけだ」

ふー、安心！頼りになるわねアバッキオ。

アバッキオに続いてミスタもボートに乗ってくれたがナランチャはやっぱり迷っている。
そんなナランチャにブチャラティは、来るな、と一言で突き放した。
結局ナランチャがボートに乗ることはないまま、ボートは岸を離れた。フーゴも残して。

ブ「ジョルノ……亀の中にトリッシュを入れよう」

ジョ「………………ブチャラティ。
振り返って見てください」

後ろを見た私達は思わず微笑んでいた。
何度見たって感動しちゃう。

ナ「ブチャラティィィィィィィィィィ！！！！！！
行くよｯ！！オレも行くよｫーーーーｯ！！！」

トリッシュの傷はオレの傷だ、なんて……

かっこいいこと言うじゃん