2001に死者の帰還を (ページ15)

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152話:将来、私はページ15

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時間いっぱい空を眺めたあと、ジョルノを家に返して私とリタもカチューシャに戻ろうとしていた時。

ベリー「Aー！私達も一緒に見ていーい？」

『え、今から戻ろうと思ってたんだけど…』

リ「ま、いいだろ、付き合ってやろうぜ」

ベリーとジュリアが私の手を引き、さっきの場所に座り直した。

あっ！

『見て見て！流れ星！』

シャルト、ベリー、ジュリアがキラキラした目で上を見た。
……かわいいなぁ。何か願い事でもあるのかな。

『どんな願い事したの？』

ベリー「……私、将来素敵なお母さんになるのが夢なの、だからそれが願い事！
Aみたいな優しい人と結婚して、私の元に子どもが来てくれたら…精一杯愛してあげたい。レオが私達にしてくれてるみたいに…」

『…そっか、凄くいい夢ね。
心優しいベリーなら絶対になれるよ。応援してるね』

私はベリーの手を握って自分の額に当てた。

『ベリーが素敵な人と出会って、素敵な未来を築けますように』

そのために、私も頑張るからね。最善を尽くすから…

ベリーが俯く。
え…えっと……あれ…？
喜んでくれると思ったんだけど…

ベリー「やっぱりやだー！！！
私Aとずっと一緒にいるーーー！！！」

『えー！？』

ジュリア「わ、私はAみたいになりたい！
かっこよくてキレイなAみたいに…！」

ベリー「あー！！ジュリアずるい！！
私もAみたいになりたいー！！」

私に抱きついてくる二人を受け止めた。
やだどうしよう可愛い…！可愛すぎる…！

レオ「俺は俺はー、お前達をもっと愛してやりてぇ！
里親が見つかったり自立できるようになるのは良いことだが寂しいからなぁ。

愛されなかったということは、愛を知らないということ。
愛を知らないということは、誰かを愛せないということ。
家の子ども達がそんなふうになるのはダメだ！
だから俺がお前らをめいいっぱい愛してやるんだー！」

私達三人に加え、さらに引き寄せられた男子五人もまとめて巻き込まれたせいでギュウギュウで苦しい…！

『……』

…嫌になる、このレオを忘れられないから、
だから…こんなに揺れるんだ。
あの悲劇を思い出して憎しみを口にしないと…また、
私はまた騙される…

レ「よーし！んじゃ、そろそろ中に戻るぞー、風邪ひかない内にな」

はーい、と全員の返事が小さく響く。
地獄のゲームまで、あと１日。
明日が、失敗のできない勝負の日だ。