45話:ウソをついてる味 ページ45
・
ジョ「いいえ、知りません…」
男「…」
ジョ・貴「…」
『…ねぇ…顔近すぎ。離れてよ』
私は男の胸板を押してジョルノから離れさせた。
男「…汗をかかないね…。
よし、信じよう。質問は以上だ…邪魔したな」
ジョ「…」
『何……アイツ…。
…？どうしたのジョルノ、手なんて見つめて』
手を見つめる彼を覗き込む。
ゆっくりと彼が指を開くと
ジョ・貴「！？」
『な…何これ…！？め、目玉ｯ！？』
ジョ「ｯ！！！」
男「ルカの右目だぜ…。汗をかいたな」
『ちょｯ！！！…え゛ぇｯ！！？』
男「この味は！
…ウソをついてる味だぜ…！！！
ジョルノ・ジョバァーナ！！！」
投げられた目玉が床を転がった。
本物だわ…本物の目玉……あれは、
でもどうやって…！？
男「おやおやおやおや…」
男は窓からジョルノの頬を舐めた後、また車内に乗り込んできた。
ウソがバレた…どういう訳かわからないけど。
私達に近づいてきた男はウソをついた理由を聞きたいらしい。
そして突然ジョルノを殴りとばした。
『ジョルノ！！』
口から流れる血を拭い膝をつくジョルノに駆け寄った。
私は彼の肩を引き寄せて男を睨み付けた。
周りの乗客達もこちらの騒ぎに気付き、眉を潜めて私達を見ている。
男「何見てるんだい？うらやましいか？
君達も殴りたいのかい？」
だよね、殴られたのが子供でも助けてくれるわけないか
どうにかしてこの状況をのりきらないと…。
『ねぇ、あんた……ホントになんなわけ？』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 57人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：胡蝶 | 作成日時：2021年11月13日 23時
