42話:報告 ページ42
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承「《もしもし、康一くんか》」
康「じょ、承太郎さんｯ！
ぼ…ぼくｯ！…」
承「《………。何かあったのか…？》」
康「ど…どこから話したらいいのか…。
そ…そう、…結果から話します。
彼…〈汐華初流乃〉は〈スタンド使い〉です。
イタリアでは発音のせいで〈ジョルノ・ジョバァーナ〉と呼ばれています。髪の毛も写真の黒ではなく金色に変わっています。
学生のくせにチンピラのような事をしていて僕、お金も荷物も盗られてしまいました…。偶然出会ってしまったんです」
康「スタンド能力はチラッと見えただけで謎が多い能力のようなんですが…
〈相手の攻撃をそのまま相手に返す〉…。
イタリアに来たばかりですけど、ヤバい事なら僕…もう帰りたいです…！」
承「《……すまなかったな…。
もしやとは思ったがスタンド使いだったとは知らなかったんだ。
すぐにホテルを手配して送金するよ》」
康「…聞かせてもらえますか？承太郎さんと彼はどんな関係なんですか…？」
承「《………彼の父親は私が殺した…。
名前はディオ・ブランドー。今年になってわかったのだ。
SPW財団の調査で、DIOに子供がいる可能性がな…。
そして確認したかったのだ。ジョルノ・ジョバァーナが本当にDIOの子供で、DIOの肉体を少しでも受け継いでいるのかどうかを…》」
？「《ねぇ承太郎？誰と電話してるの？》」
承「《康一君だ。例のDIOの息子の…》」
？「《あぁ、汐華初流乃の件ね。
私のスタンドが役に立てるなら言ってね、いつでも手伝うわ。
電話中にごめんなさいね、作業に戻るから》」
承「《すまないな康一君。話を戻そう》」
康「い、いえ…彼女も元気そうでよかったです。
それにこちらこそ、急に電話しましたから…」
承「《ジョルノがスタンド能力を受け継いでいると分かった以上もう近づかなくていい。いや、もう彼には近づくな》」
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作者名：胡蝶 | 作成日時：2021年11月13日 23時
