2001に奇跡の波を (ページ16)

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16話:不器用な狙撃手ページ16

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『…この扉、しかないよね。この先がゲームの会場なのかな』

探索するまでもなく扉は見つかった。私とリタが出てきた扉と目の前の扉以外にも４つ扉がある。
２つはジュリアとシャルト、スノウとベリーが出てきた扉。残り２つは…ルークとトレイスが出てくるはずだった扉だな…

スノウが皆を集め、そして私を先頭に中へ入る。

リ「A、気をつけろよ」

『ん、』

少し足を進めると暗かった部屋が一気に明るくなる。そこには…

『銃だ…』

一丁の銃があいてあった。その先には大きな的が３つあり、拘束具がついている。

ジュリア「まさか、コレ…拘束具がついてるってことは的のところに誰か３人が立つってこと…？」

『みたい…ね。で、これで１人がその３人に向けて銃を撃つ、人間に当てずに的を狙って…ってことなのかな』

シャルト「危険だよ…的は頭のすぐ横だし」

リ「どうする？誰がその４人をするんだ？」

『…私は的、するよ』

ベリー「A！？危ないよダメだよ…！」

シャルト「そうだよA…やめて…」

『じゃあ誰かやりたい人いるの？いないでしょ？』

リ「Aがやるなら俺もー」

シャルト「こ、怖いけど…僕もやる…」

ジュリア「銃を撃つのは…？」

スノウ「この中で一番銃が上手かったのは…」

『私とジュリアだね。
じゃあジュリア、お願いできるかな』

ジュリア「！！？
い、嫌だよ！私嫌だ！！
怖いよ、どうしてそんなに簡単に任せられるの！？
私が外したら死んじゃうかもしれないのに…！！」

『そりゃあんたを信じてるからに決まってるじゃない。
リタもシャルトもね』

『ジュリア。だってあんなに上手だったもん。
あんたにならできるって皆分かってるんだよ』

ジュリアは不器用だけど銃の扱いは本当に上手だった。
自信ない、なんて言いながらも、ちゃんと中心に当てれる。

私は信じてる。
いや、確信してる。

ジュリアは外さない。絶対に