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1話:運命の子 ページ1
1986年 ✕月△日 深夜
占い師「…これは…！ありえないｯ！！！」
婆「…」
父「や、やはりこの子は…！」
母「…」
占い師「…数ヵ月前、私はたしかに奥さまが身籠っていた子供の運命を占いました。
その結果は、長くない人生…そうだったはず…。
ですが今は…」
父「『運命を壊す運命』
…そうですよね？」
占い師は静かに頷いた。
母親は絶望し、祖母は目を伏せた。
そして父親は…
父「やった…やったぞｯ！！！ついにｯ…」
こうしてリカーラ家に代々受け継がれてきた蝶の髪飾りは彼女に託された。
この赤ん坊の運命は決まってしまっていたのだ。
過酷な運命を背負ってしまった。
これから始まるのはそんな彼女の物語
運命を壊す、
リカーラの物語だ
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作者名：胡蝶 | 作成日時：2021年11月13日 23時
