月光の白 <Road To Success> (ページ10)

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『お婆さん……』

私達は車に乗り、移動していた。

『あーー！！ムカつくわあの男！！
承太郎がボコボコにしてくれたけど、私も蹴っておけばよかった！』

ポ「ハハ、Uターンするか？
…あ！そういや殴られたところ、大丈夫か？」

『すごく痛かったけれど、もう大丈夫よ。スタンドでなおしたし。それに今日は晴れだから！』

ジョ「？晴れだとなんかあるのか？」

『晴れの日にはいいことがあるのよ！
だから私、晴れが好きなの』

ポ「じゃあ雨の日は？」

『雨の日は逆。よくないことがいつも起こるわ……。
だから嫌いよ。

……？花京院、どうしたの？』

ポ「まだ誰かにつけられている気がするのか？」

花「い……いや、こんなに見晴らしのいい場所だ…。
追手がついていればわかるのだが、つい……誰かに見られているような気がして振り返ってしまう」

ポ「あぁ、無理もないぜ。おれだってそーさ、いろんなスタンド使いが次々と襲ってくるもんでビクビクになっちまってる…」

ジョ「それでじゃ。
考えたんだがこれからのルート、ここから北西へ100kmの所にヤプリーンという村がある。砂漠と岩石があるので道路がぐるっと回りこんでいる。車だと2日はかかってしまうらしい。

だから村の住人はセスナ機で移動しているということだ。
まずこの村へ行きセスナ機を買ってサウジアラビアの砂漠を横断しようと思う。
今まではスタンド使いによる攻撃のせいで墜落し、他の人々を犠牲にしたくなかったので飛行機は乗らなかったがセスナならわしも操縦できるし、旅行日程の短縮にもなる」

承「生涯に3度も飛行機で落ちた男と一緒にセスナなんか乗りたくねーな」

『え、私と合流する前に飛行機落ちたの？船も爆発したし……』

ジョ「………。

さっ…、それでじゃ。その前にこの砂漠をラクダで横断してヤプリーンの村に入ろうと思う。ラクダだと１日でつく」

ポ「ラクダ！？おいセスナはいいがちょっと待ってくれ！ラクダなんか乗ったことねーぞ！」

ジョ「フッフッフッフッ。
任せろ、フッフッフッ。わしはよく知ってる。教えてやるよ、リラックスした気分で安心しておれ」