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砂漠の夜は冷えるため、火をおこす。
ポ「死なんですんだが花京院！いったいどうなってるんだ！
こうなったのはお前のせいだぜ！」
花「………！
分からない……恐ろしい夢を見たような気もするし、目が覚めた時死ぬほど疲れているし……。ぼくはおかしくなったのだろうか……？」
ジョ「元気を出せ！きっと疲れすぎているんじゃ……。日本を出てすでに１ヵ月をすぎておるし、敵はその間連続で襲ってきているのだからな」
優しく、あったかく、を意識しながら私は花京院にハグをした。
『ぎゅーー…。ハグをするとストレスが少し軽減されるって、昔ママから聞いたの』
花「Aさん……すまない、ありがとう…」
承「おい………、赤ん坊の熱は下がったみたいだな」
ジョ「おぉ！無事でよかったわい、この無関係の赤ん坊に何かあったら償っても償いきれんことになったんじゃからな」
赤「きゃっ♡きゃ♡」
承「おいじじい、無線機は壊れていないぜ。どうする？SOSを打つか？DIOの奴らにもここが知られることになるが」
ジョ「この赤ん坊のためだ、やむをえん！救助隊をよぼう…。」
承太郎のそばに行き、改めてボロボロになったセスナを見る。
『(ほんと…皆生きててよかったわ……)』
不幸中の幸いだなと思っていると、突如赤ん坊の泣き声が静かな砂漠に響き渡った。
ジョ「おい花京院！何をしている！」
花「はっ！い…いえ」
花京院が赤ん坊の首を絞めるように乱暴に抱いており、赤ん坊が泣き出したようだ。
ジョ「おいおいいきなり乱暴だぞｯ、花京院大丈夫か…？
さぁ皆、もう今夜は寝るぞ。疲れをとろーじゃないか」
ポ「…おい承太郎、A…。花京院のやつかなり精神がまいってるようだぜ。
この旅…もうこれ以上続けらんねーんじゃねーかい……？」
承「……」
『そんなことないわ…！きっと大丈夫よ……』
少し離れた所に１人ポツンと座っている花京院が目に入る。
食事にも手をつけていないようだ。私はかれに駆け寄り、隣に座った。
『花京院』
花「…Aさん」
『大丈夫？…さっき、恐ろしい夢を見たような気がするって言ってたわね。皆が言う通り疲れてるんだわ。今日の貴方はちょっと変だし、皆もあんな風に言っちゃったみたいだけど…。
私は貴方を信じてるからね、安心してね』
微笑みかけると、彼も弱々しくも笑い返してくれた。
その後2人で夕飯を食べていると、
花「はっ！！！」
『！？』
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作者名：胡蝶 | 作成日時：2020年7月25日 15時
