月光の白 <Road To Success> (ページ14)

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ジョ「気をしっかりもてｯ！こんな苦しい時こそ冷静に対処すれば必ず勝機はつかめるはずじゃｯ！」

花「ウクハハハ！…勘違いしないでくださいジョースターさん、あそこの岩をみてください。
人が隠れるほど大きくありませんか？」

ジョ「？」

『今度は反対側にあるあそこの岩も見てみて』

ジョ「？？」

花「まだ気がつきませんか？反対側にあの岩と全く同じ対称の形をした岩がある。影も逆に着いている。ということは………」

ポ「ウヒヒヒヒヒ、ハハハハ！アホらしい！」

スタープラチナが石を掴み、その岩に向かって投げると……

？「ドギャス！！」

ジョ「あっ！？空間に穴があいたぞｯ！」

承「やれやれ、情けねーじじいだ。てめー暑さのせいで注意力が鈍ったことにしてやるぜ。とても血の繋がりがあるおれの祖父とは思えねーな」

『こら承太郎、そんなふうに言ったらダメでしょ！
でもジョースターさん、あんな中でも冷静な姿…かっこよかったわ！』

ジョ「ホントに情けないわい……」

空が一気に暗くなり、煌めく満点の星空が顔を覗かせた。

ポ「こいつは鏡だ！あ～あ！砂漠の景色をうつしながら鏡の後ろに隠れて尾行していたとは気づかなかったぜ」

花「見てください！鏡の死角のこのメカを！
けっこう快適ですよ、エアコンまでついてる」

『許せないわね、この卑怯な空間』

ジョ「………えっ……ということは…こいつもうやっつちゃったってことかァ～？
もう終わり？こいつの名前も知らないのに、太陽のスタンドは倒したのか～～？」

承「太陽のカードのスタンドか。なかなか凄い敵だったが、タネがバレてみりゃあアホらしいやつだったな」

花「さぁ、次の目的地へ行きましょう。砂漠の夜は冷えますね」

ポ「ハクシュン！」

先ほどの暑さのせいで寒い砂漠の夜もちょうどよく感じる。
冷えた夜とは対称に暖かい笑い声が響いた。

〈太陽(サン)〉…再起不能