【イナGO】星の光に導かれて【HR】 (ページ45)

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44話ｰ雪村sideｰページ45

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A『ね、姉さんって…私、後輩ですし…雪村先輩より年下ですよ?』

白星はあわあわと慌てながら必死に答えている。

そんな姿を見てまた凄く可愛いと思った。

雪村『確かに白星は俺より下だけど…なんか、お姉さんっぽく思ったんだよ。大人っぽいし、俺より背が高いし。』

そう、白星は俺より背が少し高い。

俺は男なのに……悔しい。

でも白星なら別にいいかなって、悔しさなんてすぐに消えた。

雪村『だから…姉さんって呼ばせてほしい!』

A『でも…』

吹雪『いいんじゃないかな、Aちゃん』

A『吹雪さん…』

吹雪センパイは白星の頭を優しく撫でて、ふわりと微笑んだ。

吹雪『二人ともは何だか、気が合うみたいだし…いいコンビだよ。それに、僕から見ても二人は姉弟に見えて、ピッタリだと思うよ』

A『っ…吹雪さんがいいなら』

俺は二人の言葉を聞いて嬉しさに小さくガッツポーズした。

雪村『ありがとうございます! 吹雪センパイ、姉さん!!
あ、姉さん、今日から俺の事"豹牙"って呼んでください! 勿論タメ語で!』

A『わかりまs…わ、わかった…!』

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───ゴタゴタな感じではあるが、これが俺と姉さん、アイツとの出会いだった。

初めて信じられる人たちに出会ったと、心から思った。

それなのに、

雪村「(アンタは、俺を見捨てた…ッ!! アンタは姉さんも連れ出して…許さないッ…!)」

俺が吹雪を睨み付ければ、吹雪は歯を噛み締めていた。

吹雪「(違う…違うんだ雪村。気付いてくれ…僕は、Aちゃんと共にキミたちを…───。)」

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それから試合は続いた。

雷門は未だにフィールドに慣れてないのか、滑って転んだりボールを取り損ねたりと連携出来ずにガタガタのままだった。

…姉さんを除いて。

俺がドリブルで上がると、雷門8番が滑って転んだ。俺は跳んで軽く避ければそのままボールを持ち込んだ。

すると8番はすぐに俺の後ろから追い上がってくる。

天馬「行かせるもんか!!」

雪村「コイツ…ッ!?」

振り切ろうとしたがそれは適わず、8番にボールを奪われてしまった。

コイツ、段々フィールドに慣れてきたのか…!!

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