45話 ページ46
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天馬「キャプテンｯ! …うわっ!?」
天馬は神童にパスを出せばその勢いで滑って転んでしまう｡
神童は何とかバランス良く飛んでヘディングで剣城にパスを出すが、剣城は足を少し滑らしてしまいトラップミスで雪村にボールを奪われた。
A「豹牙…ｯ!」
雪村「姉さん…」
Aは雪村の行く手を阻むように立ちはだかる｡ するとAは雪村からボールを奪おうとプレッシャーを掛けると、雪村はボールを奪われないように上手くキープしていた。
雪村「……弱くなったな、姉さん」
A「なっ…」
雪村が小さな声で呟くと、隙を衝いてAを勢いよく抜き去った。そして、DFの全員を抜いてゴールへと向かっていく｡
A「っ、しまった…!」
雪村「見てろ、姉さん……これが姉さんの"技"を超えた、俺の技だ!!
"パンサーブリザード"ｯ!!」
吹雪・A「「これは…!?」」
雪村のシュート技を見て、吹雪とAは声を揃えて声を上げる。
三国「決めさせて、たまるかっ…!!
フェンス・オブ・ｯ…ぐぁああっ!!」
三国は技を出す前に、雪村の放った強烈なシュートがゴールラインを割ってゴールネットに突き刺さった。
白恋が先取点を奪った。
天馬「(パンサーブリザード…何てスピードなんだ…。三国先輩の必殺技が間に合わなかった…!)」
天馬は雪村の技に驚愕していた。
すると天馬の隣にいたAが、「嘘、でしょ…」と声を漏らす。
Aを見れば、天馬よりも酷く驚いていた。
天馬「A…?」
A「パンサー、ブリザード……まさか、ここまで…」
Aは拳を強く握りながら震わせていた。
そんな様子を見た天馬は、"そうか…以前Aが白恋に居た時より、技のレベルが上がったってことか…"と天馬は内心呟く。
だがAは、レベルが上がっている事ともう一つのことについて驚いていた。
A「───何で、"私の技"が…使えるの、豹牙。
私、豹牙に"パンサーブリザード"を教えた覚えなんて…無いのに」
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作者名：りはる | 作成日時：2020年4月1日 2時
