検索窓
今日:9 hit、昨日:4 hit、合計:6,823 hit

第100話 決心 ページ5






聞けば、銀時さんの元へ最初に駆けつけたのは晴太くんだったらしい。
こんな小さな子にも迷惑をかけた後ろめたさが相まって、日輪さんが見れない。
晴太くんを夜に走り回せたのは私だ。




『日輪さん、月詠さん、晴太くん。


ご迷惑をおかけしてすみませんでした』




何かを言われても仕方ない。受け止めよう。
そう覚悟していたのに返ってきたのは、頭にのる優しい手のひら。






『月詠さん……』

「無事ならそれでいい」

「ここに戻ってきてくれたんだから、それだけでいいんだよ」

「A姉、早くひのやに来てくれよ! 」










どうして、こんなに優しく迎えてくれるんだろう。






どうして、こんなにも温かい。










「A‼︎ 」

「Aさん‼︎ 」

『神楽ちゃん、新八くん……』



 
 





息を切らしながら、銀時さんと共に2人が病室に入ってくる。
私の顔を見るなり、新八くんは微笑み、神楽ちゃんはぎゅっと私に抱きついた。
それだけで、2人がどんなに私を心配してくれたがわかる。



ふいに銀時さんと目が合うと、そっと笑いかけてくれた。
その微笑みがあまりにも優しくて、ついまた泣きそうになる。






『神楽ちゃん、新八くん……みんな……

ありがとうございます』




ごめんね、じゃない。
私を心配してくれた、私を想っててくれた、
そんなみんなに今はただ感謝の言葉を。


後ろで壁に寄りかかっている銀時さんを見つめれば、昨日の言葉を甦らせる。






“あとはAがどうしたいか、だな”









どうしたい?








そう、私……










私は……








第101話 調査→←第99話 心配



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (41 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
158人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 神威 , 吉原   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

月夜の光(プロフ) - SARAさん» コメントありがとうございます!遅くなり申し訳ありません!読んでくれて嬉しいです!カメ更新ですが、よろしくお願いします! (1月8日 20時) (レス) id: 26850a1960 (このIDを非表示/違反報告)
月夜の光(プロフ) - 寝子/猫さん» コメントありがとうございます!!遅くなり申し訳ありません!うぶな神威くんの行き着く先を一緒に見守ってください! (1月8日 20時) (レス) id: 26850a1960 (このIDを非表示/違反報告)
SARA(プロフ) - 1日で読み終わっちゃいました!大好きです♡更新またあるといいなあ… (10月1日 16時) (レス) @page5 id: 000b3a28d3 (このIDを非表示/違反報告)
寝子/猫 - 恋にうぶなかむいくん尊い (8月26日 1時) (レス) @page5 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:月夜の光 | 作成日時:2023年8月6日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。