最強で最狂の黒き星(ブラスタ)

誤解 ページ20

目線:菫

コイツを家に連れてきて小一時間経った。
なぜかよく来るという女も連れてきてた。
クソが、俺の家によく知らねぇ女
入れんじゃねぇよ！
まぁあの後その三人で買い物行ってくれたのは
ありがてぇが…それにしても…

菫「いつ起きるんだよこのガキ。」

客人用の布団に苦しそうな嗚咽もらしながら
汗ダラッダラ流してずっと寝てる。
はよ起きろや！

琥珀「…め……さ…ぃ…」
菫「あ？なんだって？」
琥珀「こ、ごめ…ナ…ざぃ…」
菫「…何謝ってんだコイツ…」

寝言か？…なんかあったのかこのガキ？…

菫「…」
琥珀「ウッ………ハッ、アァアアォオア？！？！」
菫「ウォッ？！？！んだよ？！」

ビビったぁあ？！もうちょい静かに起きろよ？！

琥珀「？！？！誰だよオッサン？！？！」
菫「誰がオッサンだって？！？！」
琥珀「ま、まさか…誘拐？！？！」
菫「誰がお前みたいなクソガキ誘拐するかよ！！」
琥珀「そうじゃないならなんなんだよ！！」
菫「お前が勝手にブッ倒れたんだろうが！！」
琥珀「はぁ？！そんな訳！！…」

琥珀って奴はいきなり叫び喚いたと思ったら、
いきなり時が止まった様にシンと黙った…

琥珀「…あっ…」
菫「思い出したか？！」
琥珀「そうだ思い出した…そうだ！！
俺、スターレスに行こうとしてそれで、
中に入ろうと思ったら…そうだ！
あんたに話しかけられて、倒れて…」
菫「だから俺は何もしていないだろう！！」
琥珀「…うん、そうだ…ごめんなさい…」
菫「はぁ…分かったなら良i…」
琥珀「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい！！！！」
菫「お、落ち着け！」
琥珀「ごめんなさい…俺その、あんた全く
悪くないのに…俺勝手に色々言って…
ごめん、ごめんなさい…本当に、その…」
菫「はぁ、良いっつってんだろ？
何かあったんなら話せ。まぁ話したくねぇなら
話さなくても良いけどよ。」
琥珀「…実は…」

琥珀は俺に今まで起きたことを全て話した。
コイツなら大丈夫とでも思ったのだろう。
チームの奴等と喧嘩して、父親は病気で、
今までスターレスにいなかった数日は
元の事務所に戻り新衣装を作っていたこと…

菫「…そうか…」
琥珀「…」

俺は同情の目を向けてやった。
…だがコイツは気付いてないだろう。
今までの会話は、全てボイスレコーダーで
録音されていることを…

理由→←不安

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