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ここ、私立青葉城西高等学校は、本日卒業式を迎える。
桜は咲いていないけど、雲一つない青空でとても気持ちが良い。
「うぅ〜……A〜！！卒業しても、絶対絶対会おうね！」
「うん、約束ね」
校庭の端で泣いている友達の背中をさすり宥める。
ふと前を見ると、校庭の中心に、ものすごい人だかりができていた。その人だかりの中心は、毎週月曜日に会っていた人だった。
バレー部は部員数が多いから、ああやって後輩に囲まれるのは毎年恒例の光景だ。
私はすごい人と毎週月曜日を過ごしていたのだと、改めて痛感する。
「A、この後どうする？クラス会来るでしょ？」
「うん、家庭科室行ってからだから少し遅れるけど」
「おっけー！最後だもんね！じゃ、先行ってるよー！」
人で溢れていた賑やかな校庭とは打って変わって、校舎内はとても静かだった。
歩き慣れた道を辿る。家庭科室の前で、足が止まる。
「本当に色々あったなぁ……」
松川くんと最初に出会って、花巻くんと仲良くなって、岩泉くんとも距離が近付いて、遠い人だと思っていた及川くんともたくさん話すようになって。
私の高校生活の思い出の中心は、紛れもなく彼だった。
「うん、家庭科部、入ってよかった！」
扉に手を掛け、ガラリと開ける。すると、毎週会っていた彼がそこに立っていた。
「あれ、いつの間に来てたんだ……って、え？」
彼の手には、真っ白な手紙が握られていた。
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綾鷹(プロフ) - しきしまさん» 読んでくださりありがとうございます！好きと言ってもらえてよかったです✨ (11月17日 17時) (
レス) id: 04a13cd35e (このIDを非表示/違反報告)
しきしま(プロフ) - とても面白かったです！最後、お相手が誰なのか分からないようにしているのもとても好きです🫶 (11月17日 17時) (レス) @page24 id: b9707e3599 (このIDを非表示/違反報告)
綾鷹(プロフ) - めいさん» 読んでくださりありがとうございます！いっぱい飲んでください！笑 (11月17日 16時) (レス) id: 04a13cd35e (このIDを非表示/違反報告)
めい - この小説見たらお腹すいちゃいました。。。牛乳飲むか。 (11月12日 20時) (レス) @page18 id: 16df366cc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾鷹 | 作成日時：2023年10月25日 22時
