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『ゲームしてたのにごめんね』
さ「それはいいけど……A偏頭痛持ちだったんだ」
こ「最近酷いの出てなかったもんね、辛いようなら薬飲んどく?」
『ん〜一応飲もうかな』
そう応えると、さとみくんはすぐ水を取りに、薬の場所を知っているころちゃんは部屋の引き出しをがさごそして最近飲んでいなくて奥に入り込んでいた薬を出してくれた。
こ「はい、飲んで」
『…ありがとう。何から何まで申し訳ないね』
こ「え?いつものことでしょ。生活能力低いばぶちゃん」
『ばぶちゃんとは失礼なお前と同い年だわ』
さ「てか、ころんこそばぶちゃんだろ」
こ「いや誰がばぶちゃんだよ」
『ふっ、はは』
いつものような(2人とも何気なく声のボリュームは抑えてくれているけど)茶番を繰り返していたら、さっきより痛みがましになった気がした。
こ「ほら、ばぶちゃんはおねんねの時間でちゅよ〜」
ころちゃんの煽りを無視して大人しく布団に潜る。
さ「俺も寝るかぁ〜」
すると、さとみくんがベッドに入ってきて私の隣に横になった。
こ「あ、さとみくんずるい!僕も寝る」
そう言ってころちゃんまでも寝転がる。
…今、私は2人に挟まれてる状態。
勿論普段は1人で寝ているからベッドのサイズはシングルで、この状態では寝返りは愚か身動きも取れない。
『……ねぇ、狭いし暑い』
さ「はよねーや?」
『いやそれジェルくんの…』
そうは言ったものの、さとみくんは隣から心地いいリズムで背中をとんとんしてきて、さらには2人の体温ですぐに眠気が襲ってきた。
こ「…ふふ、おやすみ」
最後にころちゃんの声が聞こえた気がしたけど、すぐに意識は途切れてしまった。
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目が覚めたら、頭痛は治っていた。
隣を見ると、いつもは煩いけどこういうときは頼りになる同い年の幼馴染がすやすや寝息をたてて眠っていた。そのまま一緒に寝てしまったらしい。
『……実は頼りにしてるよ、ありがとね』
いつもは言えない本音を眠る彼に伝え、その後リビングに向かうとさとみくんがいた。
さ「あ、起きた。大丈夫?」
『もう大丈夫だよ、ありがとう』
するとさとみくんが近寄ってきた。そしてぐっと顔が寄せられる。
さ「ころんより一緒にいることは少ないけど……俺のことも頼って」
『え?さとみくんのことも頼りにしてるよ?』
さ「…ふは、そっか」
『…?』
何だかよくわからなかったけど、ソファーに戻るさとみくんの耳が少し赤くなっている気がした。
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つばさ - とても楽しかったです (7月5日 6時) (レス) @page47 id: dd93105dfa (このIDを非表示/違反報告)
あや - 久々に観に来ました!何回見ても飽きないです!ここまでお疲れ様でした! (2022年8月15日 13時) (レス) id: 7e40220ef6 (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - 野菜さん» 申し訳ありません…。現在リクエストは締め切ってしまっていまして、この話は「骨折」で終了する予定なんです…。ですが、続編を作る予定ですので、少し先になってしまうかもしれませんがそちらで書かせて頂きたいと思います!リクエストありがとうございます…! (2020年1月12日 2時) (レス) id: c18b45fe4f (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - さきさん» わ〜凄くわかります!!あの眠くなっちゃう現象は何でしょうね…?やっぱり安心する声だからでしょうか…! (2020年1月12日 2時) (レス) id: c18b45fe4f (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - 海月さん» 温かいコメントありがとうございます…!少しずつですがこれからも頑張りますので読んでいただけたら嬉しいです。 (2020年1月12日 2時) (レス) id: c18b45fe4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もなか | 作成日時:2019年9月20日 0時