コンビニ…7日目 ページ20
[7日目]
「ふぁ〜ぁ」
昨日の夜、弟とゲームしすぎたせいか、眠い目をこする。
寝不足はお肌の大敵だね。
今日は早く寝よ…
そう思って外を見つめていると
「……………………え」
店の外に________
見えた数人の人影。
思わず目を疑った。
どうやらあれは________
「カツアゲ……?」
駐車場の端、店からそう遠くない5メートルくらいの場所で
何人かが集まっていた。
これでも目は両方相当いい方なので、くっきりと見える。
部活ジャージらしき物を着た、真面目そうな男の子を囲う、タッパのいい男たち。
金髪にここからでも見えるような大振りのピアスをつけ、いかにもガラが悪い。
いい人じゃないっていうのは確かみたいだ。
ざっと見たところ、1対6といった感じ。
「ったく……」
てかこんなご時世にカツアゲなんて古いことする馬鹿がいるんだね。
それが正直驚きだけども。
まぁどちらにしろ、あそこにいられても間違いなく得はしない。
コンビニ専用の制服を脱ぐ。
カウンターに『お待ちください』の看板を置いて外に出た。
まだ彼らは私の存在に気づいてない。
「だ、だから無理とじゃないんです…!!」
「あ"?んなことどーでもいいんだよ!」
「金出せや金!!」
……会話のありきたりさに正直笑った。
大方、偶然通りかかった学生に目をつけて絡んだ、といったところだろう。
馬鹿丸出しにしちゃって……いや、私も馬鹿なんだけどさ。
すると、やっと私の存在に気づいたのか、1人と目が合う。
それに伴って6人…真っ青な顔の学生くんを入れれば7人がこちらを向く。
その顔は_________下卑た胸糞悪い表情を浮かべていた。
「なんだぁ?女か……」
「俺らになんか用かよ?」
ニヤニヤとした顔。
明らかに女である私を馬鹿にしている顔。
「……お客様、店の前でのそういった行為は迷惑行為にあたります。ただちにお引き取りください」
「あぁ?店ぇ?」
「なんだぁ?あの店の店員か?」
そう言って2人くらいで私の顔を覗き込むようにして近づいてくる。
タバコ臭い。吐き気がする匂い。
「へぇ……お前結構いい女じゃねぇかよ」
「本当だ、よく見りゃ美人だな」
「……」
震える学生くんと目が合う。
大丈夫だと言うように目配せをした。
ここで勝ち目がないと思って乗り込むほど______
私も馬鹿ではないのだ。
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ペネロペ - チベット高原は中国ですぜ! (2020年12月17日 22時) (レス) id: 41f8f60883 (このIDを非表示/違反報告)
ねいまーる(プロフ) - しどけさん» お返事遅くなりすみませんでした!!もうその言葉が何よりの糧です…!これからも爆死して頂けるお話を書けるよう全力で頑張ります!! (2020年12月7日 12時) (レス) id: d13fa39a3d (このIDを非表示/違反報告)
しどけ(プロフ) - 面白すぎて部屋で爆笑こきました!最高です!ありがとうございます!! (2020年7月6日 21時) (レス) id: 6311bbd282 (このIDを非表示/違反報告)
ねいまーる(プロフ) - ショウキチさん» ありがとございますぅぅ!!続編でもよろしくお願いします(*^^*) (2018年12月13日 20時) (レス) id: d13fa39a3d (このIDを非表示/違反報告)
ねいまーる(プロフ) - 飛鳥さん» 瀬見くんのところ…!結構悩みつつ書いたので笑って頂けて何よりです(^.^)これからもゆっくり更新ですがよろしくお願いいたします! (2018年12月13日 20時) (レス) id: d13fa39a3d (このIDを非表示/違反報告)
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