25話 ページ30
A視点
なんでだろう、なにも考えたり、
感じたりしてはいけないはずなのに、
心のどこかで怯えている。
バラの木が宙に浮かび上がり、
エースをバラバラにしようとしたはずが、
全てトランプに変わった。
一瞬のことだったが、すぐに
ユニーク魔法によるものだと理解した。
冷静さのかけらもないローズハート先輩は、
きっと、このままじゃ……………
オーバーブロットしてしまう。
『………は……はっ……はっ……………』
過呼吸気味になってしまう。
どうして?
体の奥深くで魔力が渦巻く感じがする。
魔力が安定してない。
………指の先から氷がパキパキと出始めた。
《あれは、そう、あれはっ……!
あははっ!オーバーブロット!!》
私の頭に響く声は、
この状況を心待ちにしているようだった。
ちらりとローズハート先輩の方を見てみたら、
見たことの無い姿をしていた。
黒いインクのような、黒と赤のドレスをまとっていた。
カタカタと私は震えていて、
その場から動けなくなってしまった。
『………あ…………や………あ………』
みんなが避難を始める中、
私はローズハート先輩の魔法の勢いに耐えれず、
吹き飛ばされてしまった。
みんなから見えない場所に
私だけが吹き飛ばされ、柱のようなものにぶつかった。
何とか生きてはいるが、頭を結構強く打ったようで、
血が流れ落ちてきた。
『……ローズ、ハート………先輩………』
私のか細い声は、ローズハート先輩に聞こえたようで、
私の声のした方を見つめていた。
『………だ、れか………』
少しずつ、意識がなくなっていく。
目の前が真っ暗になって、
何にも聞こえなくなった。
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サンカヨウ - 続きをください_|\○_お願いしますm(_ _)m (2022年10月18日 6時) (レス) @page22 id: ce3ba7651e (このIDを非表示/違反報告)
黒白の猫 - チェシャネコさん» か、神だなんて……!私なんかそこにいるハエなのに…!本当に嬉しいです!コメントありがとうございました! (2021年3月17日 23時) (レス) id: 31931ea102 (このIDを非表示/違反報告)
チェシャネコ - んん”っ、イメ画可愛いっ...作品も面白い!作者さまは神!?神なのですか!?← (2021年3月14日 9時) (レス) id: 0baa0f9de6 (このIDを非表示/違反報告)
黒白の猫 - マッドハッターさん» 好み!!嬉しいです! (2021年3月13日 12時) (レス) id: 31931ea102 (このIDを非表示/違反報告)
黒白の猫 - アリスさん» 頑張ります! (2021年3月13日 12時) (レス) id: 31931ea102 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒白の猫 | 作成日時:2021年1月3日 2時