星火燎原～イナズマイレブン～ (ページ7)

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第6話ページ7

午後の授業を終え、放課後の見回りをしている時、

｢来たれ！サッカー部へ！！｣

そう叫びながら、色んな部活の人に声をかけている円堂君がいた。
それを見ているとふと目が合う。
その途端円堂君は話しかけてきた。

｢あ、星宮！絶対に11人集めてみせるからな！なんなら、お前もサッカー部入らないか？マネージャーでも大歓迎だぜ！｣

まあ、フットボールフロンティアに参加するなら入ってもいいけど……
今のサッカー部に入ろうとは思わないよなぁ。

｢今のサッカー部には入らないよ。ま、サッカー部がフットボールフロンティアに参加するってなったら入ってあげてもいいけど。｣

｢え！ほんとか！？絶対だな！もし参加することになったらお前、サッカー部来いよ！！｣

あれ？半分冗談だったんだけど……
まあいいか。

｢まあ、まずは帝国学園に勝たなきゃだめでしょ。頑張って。あ、そうそう、さっきの剣道部の子みたいに無理やり引っ張っていくのはやめた方がいいよ。それじゃ、私行くね。｣

｢え、あ、おい！｣

そう言い残して円堂くんの元を離れ、テニスコート側を見に行く。
うん、この辺は問題ないか。

その後も敷地内を見回り、生徒同士のいざこざを解決したり、花壇の水やりをしていた美化委員を手伝ったりしてから生徒会室へと戻る。
時間は下校時間ギリギリだ。

生徒会室は誰もおらず、私が最後だった。
夏未も帰ったのか。
そういや、用事あるって言ってたな。

職員室に鍵を返してそのまま学校を出る。

裏門の方にある駐車場に1台のリムジンが止まっていた。

私の姿を見るなり、袴田が運転席からでてきて後部座席のドアを開けてくれる。

｢おかえりなさいませ、紅葉お嬢様。｣

｢ありがとう。｣

後部座席に乗り、シートベルトを締め、車が動くのを待った。

｢紅葉お嬢様、本日は有人お坊ちゃまのご友人方の佐久間様と、源田様がいらっしゃっております。ご夕食は有人お坊ちゃまが作られるそうですよ。それから、旦那様は今日は仕事で家には帰らないと連絡を受けています。｣

｢わかったわ。教えてくれてありがとう。｣

有人がもう帰ってきているなら丁度いい。
雷門中に練習試合を申し込んできた理由を聞ける。

そんなことを考えていると車が止まり、ドアが開く。

｢ありがとう、袴田。｣

袴田にお礼を言って、私は玄関のドアを開けた。