第7話 ページ8
｢ただいまー。｣
そう言って家の中に入る。
洗面所で手洗いうがいをして自室に荷物を置いた後、リビングへ向かう。
｢紅葉か。おかえり、今日は珍しく遅かったな。｣
｢私が遅いんじゃなくて、有人が早いんでしょ。｣
｢久しぶりだな、星宮。お邪魔してます。｣
｢確か、2ヶ月前の練習試合を見に来た時以来か？俺もお邪魔してます。｣
｢いらっしゃい、2人とも。そうだね、確かその時以来だったと思うよ。｣
前会った時のことを思い出しながら2人と話す。
｢今日は俺が作ったんだ。紅葉も食べるだろ？｣
｢もちろん。いただきます。｣
そう言って有人が作った料理を食べていく。
相変わらず、料理上手いなぁ。
｢鬼道の料理も上手いが、俺は星宮の手料理を食べてみたいな。｣
｢え？｣
佐久間君が突然そんなことを言い出す。
｢俺も星宮の料理は気になる。｣
｢紅葉の料理はすごく美味いぞ。｣
｢えー……、まあいいけど、1週間後の練習試合の日なら早く帰れるだろうから作って待ってるね。何食べたい？｣
そう言うと2人は目を輝かせて喜ぶ。
｢いいのか？俺はパエリアが食べたい。｣
｢ありがとう、星宮。俺はなんでもいいぞ。｣
｢じゃあ、パエリアと他にも色々作っておくね。｣
｢楽しみだな。｣
佐久間君にパエリアを希望されたし、パエリアをメインに何かしら作るか。
その後も4人で他愛ない話をしながら食べ進める。
｢そういえばさ、なんで雷門中に練習試合申し込んだの？帝国と比べたら月とすっぽんだよ？｣
｢総帥の意向だ。俺達も詳しくは知らされていない。｣
｢あー、やっぱりか……｣
有人と叔父様は知らないけど私は帝国学園の総帥が大嫌いなのだ。
正直言って、もう二度と顔を見たくないくらいには嫌いだ。
影山とあの女だけは何があっても一生許さない。
許さないというよりは許せない、の方が正しいが……
｢星宮？大丈夫か？｣
｢え？あ、うん。大丈夫だよ！｣
｢少し疲れているように見えるが、本当に大丈夫か？｣
佐久間君がそう声をかけてくる。
｢大丈夫だよ。少しぼーっとしちゃってただけだから！気にしないで。｣
｢そうか？ならいいが……｣
そう言ってご飯を食べ進める。
その後も他愛ない話をして4人で夕飯を食べ終え、佐久間君と源田君は袴田が送っていくことになった。
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ユラ(プロフ) - キキさん» 大丈夫ですよ！ (2021年2月19日 16時) (
レス) id: 81761575c2 (このIDを非表示/違反報告)
キキ(プロフ) - 質問いいですか？ (2021年2月19日 15時) (レス) id: 1f8411eea9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユラ | 作成日時：2020年7月12日 17時
