星火燎原～イナズマイレブン～ (ページ12)

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第11話ページ12

なんで……

彼は妹が事故にあったことによってサッカーをやめたはずじゃないの？

まさか、有人の挑発にのったというの？

冬海先生が止めに入るが、有人が許可をだしたため、彼の参加が認められた。

試合が再開し、ホイッスルがなる。

帝国はまたもやデスゾーンを打つ

それと同時に豪炎寺君は敵陣へと走り出した。

誰しもがディフェンスにまわるだろうと考えていたのに、彼はまっすぐと帝国のゴールへと走りだした。

自暴自棄になったのかとギャラリーはザワつく。

だが違う、彼は信じているのだ。

円堂君がこのシュートを止めると。
止めて、自分の所に必ずパスがくることを。

さっきよりも勢いの強いデスゾーンが容赦なくゴールへと向かう。

だが、ボールはゴールに入ることなく円堂君の手に収まっていた。

彼が必殺技を出して止めたのだ。

そのままボールが豪炎寺君へと渡る。

そのボールを受け止めて宙に蹴り上げ、彼の必殺技、ファイアトルネードが帝国学園のゴールへと突き刺さる。

雷門が一点を取ったことで湧き立つ観客

そして、目的を達成したからか、試合を放棄して去っていく帝国学園

帝国学園の試合放棄とみなされ雷門の勝ちとなった。

「豪炎寺君の登場が試合を変えた……」

「いいえ、彼を呼び寄せた者が流れを変えたのです。敢えて言うなら、あの諦めの悪さ、という所でしょうか。」

「案外ここから化けるかもしれないね。」

「ええ。」

彼はこれから、何か面白いものを見せてくれるかもしれない。

私はどことなくそう感じた。