さて、支度を始めましょうか。【魔入りました入間くん】

理想と野望は違うもの ページ40

Aside

アメリ｢それで入間、
お前こそ野望はないのか！？｣

そうだ私達は野望を話したのに
入間様だけ話さないというのも駄目だ。

入間様は困ったように

入間｢そうですね……僕は、
みんなと楽しく過ごせればそれでいいかなぁ
……と｣

入間様、貴方は今私に言った言葉と
似たような言葉を仰っていますよ。

アメリ｢それは『理想』だろう。
私が聞いたのは『野望』だぞ

理想と野望は違う。

私が知りたいのは自ら掴もうという
お前の意思、｢欲｣だ。｣

そう、野望と理想は違う。

理想はこうなればいいなという考え
野望は自らが叶えたいもの。

同じように見えて全く違うものだ。

A｢…さっき入間様が自ら言ったやろ？

自分自身の幸せを願わないのかと。

それと似たようなものやで。

入間くんの叶えたい希望、未来、
将来、それを含めた野望は夢はないん？｣

入間様が驚いたような顔をする。
すぐに顔真っ赤にして腰を抜かしていた

アメリ｢ど、どうした…ッ！？｣

A｢大丈夫ですか！？｣

顔真っ赤にしてクラクラしたあとに
入間様は俯いたまま応えた。

入間｢いえ、その……僕は今まで
｢周りの人は僕にどうしてほしいと思っているのか｣
ってことばかり考えてきて…

｢自分のしたいこと｣なんて…
考えたことがなくて｣

アメリ｢作れ。ないなら作ればいい。｣

そう、ないのならば作ればいい。

入間｢でも思いつかない……｣

アメリ｢では位階(ﾗﾝｸ)を上げろ｣

A｢そうやなぁ、
位階(ﾗﾝｸ)を上げるのが学生の本分やし…｣

とアメリ様の意見に同意する。

アメリ｢そうだ、ひとまず｢2(ﾍﾞﾄ)｣に
なることを目標にしてみてはどうだ？｣

A｢いつまでもアレフではいられませんし
アレフのままでは悪魔学校で過ごすのは
難しいと思います。｣

入間｢位階を……｣

いつのまにかクララが入ってきていて

クララ｢入間ちとAちー返して！｣

入間/A｢えっ…クララッ！？｣

クララ｢かー！えー！しー！てー！｣

入間｢いだだだだ！！｣

A｢くっ、くる、し……痛い…｣

首がしまってるしまってる

入間様も私も襟を掴まれて引っ張られてる
入間様も私も髪の毛も引っ張られていて
苦しいし痛い()

位階(ﾗﾝｸ)を上げよう→←野望という名の夢の話Part3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す