生まれ変わったら化学王国の医者になりまして【dcst】

カルテ8枚目 ページ10

Aside

ゲン｢俺の方の話はさ
村をカンペキに掌握しちゃった
あとでっつうことでね千空ちゃん｣

千空｢…ああ｣

銀狼は大がつくほどの馬鹿だなと思いつつ
銀狼VS千空戦は千空の圧勝に終わったが

なんとクロムVS僕だったはずが
クロムが気絶により失格…

｢どうする？千空…一応形式美に則ってやる？｣

千空｢いいんじゃねえか？
一応やっておきゃあ異論は出ねえだろ｣

という事でまさかまさかの千空VS僕
という謎の対戦カードになってしまったのだ。

｢…お手柔らかに頼むね｣

千空｢そりゃあ俺が言いてえよお医者様｣

ジャスパー｢決勝戦！千空VSA！！！｣

ザワザワとザワつく空気に僕らは何も動かない

｢はあ、僕の手は患者を救う為にあるんだけど
今回だけは特例ってことで…｣

鋏をクルクルと回しながら持ち替え
(布はキッチリ縛ってるので余程の事がないと
取れないぐらい今回は縛ってるよ！)

｢じゃ、千空やろうか。｣

鋏で千空の首や手首一撃で当たれば急所の部分や
大量出血しやすい部分に早く鋭く狙いを定め
鋏を振るう

千空｢っ！流石はお医者様だ…
狙うところが的確すぎんだろ…！｣

ギリッギリで避けてる千空

｢多分普通に千空とやり合ったら
勝てちゃうから今回『貸一つ』作らせてもらうよ｣

にこりと笑ってそれでいいか確認を取る

千空｢んじゃそれで｣

耳元で内緒話をするの憧れてたんだよね！！！
でも千空さんそこで微笑まないでくれます！？！？
ﾀﾋ人が出ますわよ！？！？
千空顔良すぎて私の中の私が残基10ぐらい減った

｢…交渉成立。…降参
クロムの手当てにその他諸々
僕はまだやることがありますので｣

ぐるぐる巻きの鋏をしまってニコリと微笑んだ

コハク｢ってことは……｣

｢千空が村の長ってことだね。
まぁ…無事作戦は成功ってことでいいかな？｣

千空はそういやそうかみたいな顔をしていた
いや自分が長になるってこと忘れてる顔
愛おしすぎて困りますわ推しますわ推しですけど

｢そして秒速でバツイチになるルリさん…｣

んじゃ、いらねとケラケラ笑う千空に苦笑いしつつ

｢さて、僕も向かいますかねぇ
……一応胸元に入れておきましょうかね｣

鋏とナイフのようなものを胸元と背中の
服の間に固定し千空の元に戻った。

｢さて、サルファ剤完成まで突っ走りますか
……千空くん｣

千空｢あぁ、お医者様の言う通り
マッハで終わらせんぞ〜お前ら｣

千空ってやっぱり人を纏めるというか
人を見る力がある。

流石千空

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