怖いんだってば【東海オンエア】

｢やっと気付いた？｣ ページ42

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多分、いや確実に思っていたより寝てしまっていたんだと思う。お昼特有の暖かい、というよりかは少し熱い日差しが布団の上に指していてうっすらと開けた目が反射的に歪んだ。

空いたドアの隙間から、リビングに居るとしみつの様子を伺うと丁度編集作業の休憩をしているのか、携帯を触りながら伸びをしていた。ここで声を掛けるべきか迷っていると 隙間から目が合って彼が立ち上がる

「具合、どう？」
『なんか、もう全然平気』
「あ、ほんと」

寝る前までの嫌な怠さもあっという間に無くなっていて睡眠って凄いなと改めて感じる、そりゃ寝なきゃ体調不良にもなるし肌も荒れる。納得だら


『ごめんね、わざわざ』
｢いいよ別に」
『、優しいね』

なんの意識もしないで、出た言葉だった。出会ってきてから 今まで彼の事を避けて、彼の癪に触れないように接してきた中で 自然に出た言葉な気がしてハッととしみつを見上げた


「いやだってメンバーやん、友達やん」
『、うん』

笑いながら、少し照れくさそうに彼が言った。



嬉しい、とか 照れるとか。そういう感情じゃなかった気がした。一瞬、胸の奥の奥がチクッとした。さっきの頭痛みたいに、いや何倍も何十倍もきっと表すならばズキリとした、

なんだろう、コレ。


フリーズした私を不思議そうに見下ろす彼と目が合って気付いた。目が合ってようやく、分かってしまった。「コレ」からずっと逃げていたことも分かった



.....あぁ、好きになってしまったんだ。

彼のこと、としみつのこと。

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