底辺歌い手が大手になるまで (ページ3)

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憂鬱だった仕事が店長のおかげで少しだけ楽しく感じた。

わしが住んでるとこは田舎だから、明日ちょうど休みだし機材を見に行こう。

『歌ってみたあげる日も、そう遠くはないかもな...。』

楽しみ半分不安半分って感じだ。ｍさんに帰ったら言ってみよう。どんな反応してくれるかな。

仕事が終わり、いつもならすぐに放送するけど今日はｍさんにまず報告しなくちゃ。

『えーと、明日機材買うかもっと。なんて返信してくるかな』

ｍさんは前も言ったとおり、一番はじめの放送から来てくれてる人だ。ボカロはもちろん、機械とかにも詳しい。機材買うならこれがいいよっておすすめしてくれたり。歌い手さんについても聞かれたけど、最近ボカロを知ったからもちろんわからない。

『お、返信きてた。おめでとう！これで毎日MoRiさんの歌が聴けるね！！！ってまだ買ってすらいないのに。でも、それだけ喜んでくれてるってことでいいのかな？』

ちょっとというかかなり嬉しかったりする。明日いい機材があるといいな。こんだけ待っててくれたんだし、はじめは気合いれてかなくちゃ。ｍさんはもちろんだけど、いろんな人が聴いてくれるといいな。