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｢なっ、A嬢！？
どうやってこちらに……！？｣
ひょっこりと現れた私に目を丸くする草壁さんにぺこりと頭を下げる。
｢突然の訪問、御無礼をお許し下さい。
雲雀はいらっしゃいますか？｣
｢……来たかい｣
スッと襖が開かれると、珍しい和服姿の雲雀さんが出て来た。
困惑気味で草壁さんがそちらを見遣るけれど、雲雀は気にせず私を部屋に通すように言うのみだった。
｢…お久しぶりです、雲雀｣
｢解読できたみたいだね｣
こちらに目線を寄越さず、机に筆を走らせる雲雀に苦笑を返す。
｢正直、あんなにガードが薄いシステムを見たのは初めてです。
今後は使えないようにする形にしても良いでしょうか？｣
万が一、敵に侵入された時に使われたら厄介ですから。
｢構わないよ、君の好きにするといい｣
｢ありがとうございます｣
あっさり許可が下りるとは思わなかったけれど、好きにしていいならそうしよう。
ぺこりと頭を下げて礼を述べてから、早速目的である本題に入る。
｢雲雀、単刀直入にお聞きします。
10年後の私を死亡と見せかけ、あの男のところに行けるよう手を貸したのは貴方ですね？｣
｢……ワォ。
相変わらずの頭の回転の速さだ｣
そう言って面白そうなものを見るような目でこちらを見、ことりと筆を置いて身体をこちらに向けた。
｢君の言う通り、僕は入江正一のところに君を行かせるように手配した。
目的はいくら君でも教えられないよ｣
｢こちらの私が行った作戦をついては、なんとなく『私ならそうする』という思い付きでしたけれど。
その答えが聞ければ十分です｣
答えはおそらく、入江正一が持っている。
彼はいずれ仲間になるのだから、彼に聞けば良い話なのだ。
｢そうかい｣
｢……不思議に思ったんですけれど、貴方はなにも聞かないんですね、雲雀｣
普通、14の子どもが大人の思考を読み取ってここまで動けるものなのだろうか？
疑問を持たないのは些かおかしい気がして、問うてみると。
｢君の思考を汲み取ろうとすると、色んなものに阻まれて埒が明かないからね｣
……思考を読み取れないのは貴方も同じでは。
私よりも、雲の守護者であるこの人の思考を読み取る方が、よっぽど困難だと思う。
と、ふいに雲雀が動いてこちらに手を伸ばし、抱きしめてきた。
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咲夜 - なので更新頑張ってください！ (2017年9月27日 7時) (
レス) id: c457f737d3 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - なんと......嬉しい限りです！ありがとうございます！テストよりこっち優先にしたいぐらいです！ (2017年9月27日 7時) (レス) id: c457f737d3 (このIDを非表示/違反報告)
とうか(プロフ) - この小説大好きです☆これからも更新頑張ってください☆*:.｡. o(≧▽≦)o .｡.:*☆応援してます (2017年9月26日 0時) (レス) id: 9297054df9 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - ありがとございます！嬉しいです！ (2017年9月19日 0時) (レス) id: c457f737d3 (このIDを非表示/違反報告)
紅桜(べにお)(プロフ) - 咲夜さん» できる時に更新しておきたくて…(苦笑)今日は更新しませんが、毎回2~3話追加のペースで進めていきたいと考えてます (2017年9月18日 18時) (レス) id: b79b33c03b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡 | 作成日時：2017年8月28日 22時
