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｢んー……。
私は山本君かなぁって｣
｢はひ、そうなんですか！？
ハルは獄寺君だと思ってました！｣
｢……どっちも違うかな｣
ふたりともただ教室が近いせいだからだ、別に仲良くした覚えはない。
接点があるとすれば、私が倒れる時にどちらかが出くわして、保健室に連れて行ってくれる時だろうか。
予想が外れてふたりはがっかりしているけれど、流石に切り替えは早い。
私は逃げるように立ち上がった。
｢先に上がるね｣
｢ええーっ、もう行っちゃうの？｣
｢はひ、それは残念です…。
ハルはもっとお話したかったです｣
｢ごめん、明日も早いから……もう寝なきゃ｣
これ以上根掘り葉掘り聞かれたら、精神的に持たない。
そそくさとお風呂を出て、着替えを済ませる。
髪を1度下ろして適当に水気をタオルで拭い、ドライヤーで乾かした。
｢……あつい｣
そして眠気も相まって瞼が落ちそうだ。
急いで用意された部屋に戻り、布団を被ると意識はすぐに飛んだ。
────────
────
｢……ちゃ…、……て！｣
ぐらぐら、と誰かに身体を揺さぶられる感覚で目が覚めた。
寝ぼけていて視界はぼんやりとしているけれど、この声は……。
｢あ、起きたっ。
おはよう、Aちゃん｣
｢……おはよ…笹川さん｣
むくりと身体を起こして辺りを見回すと彼女以外は誰もいなかった。
｢ふふ、すっごくよく眠ってたよ。
起こしちゃうのは可哀想だから、そっとしておいたんだけど……｣
｢……んー……だいじょぶ、てーけつあつで朝弱いだけー……｣
どうやら寝坊してしまったようだけれど、朝ご飯を食べ損ねるくらいならなんともない。
それに今日は……。
｢Aちゃん、お腹空いてるでしょ？
この手巻き寿司、ツナ君たちが作ったの｣
｢……！
いいの…寝坊しちゃったのに…？｣
まさか、彼女が朝ご飯たる手巻き寿司を残しておいてくれるとは。
満面の笑みで手渡され、ひとつ食べてみるととても美味しかった。
｢……おいしい……｣
誰かの作ったものを食べたのは、久しぶりだ。
それも、仕方なく作ったのではない、もっと優しい理由で作ったものは美味しい。
笹川京子に見守られている中、ゆっくりと味わって食べた。
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咲夜 - なので更新頑張ってください！ (2017年9月27日 7時) (
レス) id: c457f737d3 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - なんと......嬉しい限りです！ありがとうございます！テストよりこっち優先にしたいぐらいです！ (2017年9月27日 7時) (レス) id: c457f737d3 (このIDを非表示/違反報告)
とうか(プロフ) - この小説大好きです☆これからも更新頑張ってください☆*:.｡. o(≧▽≦)o .｡.:*☆応援してます (2017年9月26日 0時) (レス) id: 9297054df9 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - ありがとございます！嬉しいです！ (2017年9月19日 0時) (レス) id: c457f737d3 (このIDを非表示/違反報告)
紅桜(べにお)(プロフ) - 咲夜さん» できる時に更新しておきたくて…(苦笑)今日は更新しませんが、毎回2~3話追加のペースで進めていきたいと考えてます (2017年9月18日 18時) (レス) id: b79b33c03b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡 | 作成日時：2017年8月28日 22時
