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｢あ……っ｣
水に足をとられて足裏をツルッと滑らせた。
体勢を大きく崩してしまい、慌てて足に力を入れようとしたが。
ばしゃあんっ！！
｢いっ……｣
最悪だ
ろくな受け身もとれず、背中から下に落ちた。
幸い水があったから怪我はしていないが、全身びしょ濡れだ。
急いで起き上がり、咄嗟に抱えていたセツを肩に乗せてサーベルを構える。
｢『時雨蒼燕流、攻式八の型･篠突く雨』！！｣
｢！｣
足元から水が柱のように突き上げてき、サーベルに炎を纏わせて斬る。
性質のおかげで山本の攻撃はひとつも当たることはなかった。
｢『
水飛沫で視界が曖昧だがそれは相手も同じこと。
しゃがんだまま前方に大量の雹の炎を飛ばした。
セツの補助もあってか、飛ばしたそれは無数の軌跡となり。
｢ぐっ……！｣
山本に直撃した。
ばしゃ、と彼が倒れたことで水音が響く。
｢はは……参ったぜ｣
倒れた山本と目が合うと、彼は力なく笑った。
｢……！｣
サーベルを持つ手が、震える。
〖雹の性質は『殲滅』。
あらゆるものを消し去るが故に、『破壊の炎』と呼ばれている〗
ラルが言った言葉が脳内で再生された。
違う……
私はただ、守りたいだけ
大切な人たちを消し去ったりなんか……！
山本のホログラムが倒されたことで、仮想フィールドも消えていき。
……だめだ、こんなもやもやしたままじゃ集中できない
それなら……
｢……ジャンニーニ、次はランダムで。
相手は誰でもいい、貴方に任せる｣
もっと戦って余計な思考は捨てないと
こんなマイナス思考は必要ない
今の私に必要なのは、守りたいものを守るものための力
殺したりするための力じゃない……！
＜りょ、了解致しました…！
となると、どのくらいの人数で？＞
｢10人。
フィールドもランダムで。
強さの度合いは────本人と同じくらい｣
攻撃は確かに本物だけれど、相手はただのホログラムだ。
本当に戦うべき相手さえ間違えなければ、無闇に相手を傷付けたりする必要はない。
握り過ぎたサーベルをしまい、深く深呼吸をする。
大丈夫
まだやれる
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咲夜 - なので更新頑張ってください！ (2017年9月27日 7時) (
レス) id: c457f737d3 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - なんと......嬉しい限りです！ありがとうございます！テストよりこっち優先にしたいぐらいです！ (2017年9月27日 7時) (レス) id: c457f737d3 (このIDを非表示/違反報告)
とうか(プロフ) - この小説大好きです☆これからも更新頑張ってください☆*:.｡. o(≧▽≦)o .｡.:*☆応援してます (2017年9月26日 0時) (レス) id: 9297054df9 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - ありがとございます！嬉しいです！ (2017年9月19日 0時) (レス) id: c457f737d3 (このIDを非表示/違反報告)
紅桜(べにお)(プロフ) - 咲夜さん» できる時に更新しておきたくて…(苦笑)今日は更新しませんが、毎回2~3話追加のペースで進めていきたいと考えてます (2017年9月18日 18時) (レス) id: b79b33c03b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡 | 作成日時：2017年8月28日 22時
